すっかり別マーケットになった為替相場
気になるユーロの動向と他通貨への影響
通貨ペアの性質はこう変わった(2004年~2008年)
他通貨ペアも参照するならFXトレンド・データ分析ツール2009にて
3月に入ってから一週間での通貨別強弱は、
CHF> EUR> AUD> USD> CAD> GBP> JPY
となっていました。もう少し円が強いと思っていましたが、そうでもないですね。
目立っているのは、ドルスイスが日足で下げていること、ユーロドルも上昇していること。
スイングはまだ様子見してます。
100円しっかり乗せてくれば、、次の節目は2008年11月4日の高値100.5円。
ドル円の週足でトレンドラインとフィボナッチを書いてみると、誰が線を引いてもここになるというあたりが101円台。ドル円の週足チャートです。

※黄色線は、2008年の最高値110円と2009年の最安値87円のフィボナッチライン、水色は2007年の最高値124円と最安値87円のものです。101円台は、黄色のフィボナッチで61.8%戻し(101.67)、水色で38.2%戻し(101.26)。
101台の次は、昨年9月からの暴落局面での戻り高値が102円台に集まっていることから、ここも意識されそうです。
100円台にしっかり乗せて、「ドル高」に加えて「円の独歩安」となるような材料が出てくれば102円台もクリア。そうすると次は・・・105円台が目標値となりそうです。
すんなりこのままドル円が上昇することはなさそうですが、ドル高がこのまま続き、円高にもならないという状況、いつまで続くかですね。3月中にはどちらか方向がはっきりするのではないかと思って、エントリーのチャンスをうかがっています。
ドル円は、98円タッチしてからは一進一退。
豪ドル、NZドル、カナダドルは対ドルでも下落し、対円でも上昇分が押し戻されています。
ここ1週間で強い通貨は、米ドル、スイスフラン、円ですが、一ヶ月で見ると、円が一番弱く、米ドル、豪ドルが強い方です。カナダドルも下落が目立っていますね。
トレンドの見えにくいレンジ相場となっていますが、依然としてドル高が継続しています。そろそろドル売りを仕掛けたいと狙っている人もいるかもしれないですね。
ドル高が反転したら値幅は大きく狙えそうです。ゆったりスイングなら、あせらず日足、週足チャート上で明確なサインがくるまで待ってもいいと思います。
豪ドルを買いたいと、やきもきしている知人がいます。レバ1倍(60万円)で保持する予定だそうです。それもありだと思いますが、豪ドル円のレンジ相場をみるに、今が底値で二度と戻ってこないというわけでもなさそうです。
個人的には対ドルでもたついた動きをしている(AUD/USD)のが気になるので、もう少し米ドルの動きがはっきりしてきてからでも、よいのかなと思っています。
昨日の30分、1時間足などでクロス円のチャートはどれも似たような形になっています。ダブルトップやヘッド&ショルダーにも見えますが、ここまでじわじわと上昇を続けてきて、昨日のNY時間だけで天井が完成というのもちょっと拍子抜けな感じがするので、円安方向の上値トライはもう一度くらいあってもよさそうですが、どうなるでしょうね。金曜日ですからメリハリのある動きになりそうではあります。
さて、ドル円、クロス円、今日は朝方から下げも早かったですね。「ずっとショートを狙っていたのに、こういう時に限って逃してしまう・・・」と悔しい思いをしている方もいらっしゃるのではないかと思います。
日足や4時間足などゆったりトレードの場合は気にすることもないのですが、デイトレに近いスイングなどの場合は、割とタイミングがシビアになってきます。
株価のように上昇はゆっくり、下落は一気に来るという値動きをする場合(クロス円が多いです)、特にショートは難しいというイメージがありませんか?
この理由として、下げの速度が速いため、気がついたら下げが始まっている(または終わっている)というケース。また、エントリーできても決済のタイミングをはかりづらいこともあるでしょう。「めったに来ないのに、すぐに終わってしまう」ということでしょう。
相場をずっと見ていられる場合は、仕掛けも決済もタイミングをとらえやすいわけですが、そうでない場合は、ツールを活用する方法もあります。
「MetaTrader4などの高機能なチャートツールはいいらしいけど、どうもとっつきにくい・・・」という方には、私はCMS Forex
チャート分析に必要と思われるほとんどすべてのテクニカル指標が最初から組み込まれているのもVTトレーダーの特徴です。好みはあると思いますが、個人的には今風のインタフェースで使いやすいです。これらのインジケータを使ってアラームを出すことがきます。
VTならではの機能としては、チャートの形状やローソクのパターンなどを検証、監視できることです。例えば「USDJPYの30分足でダブルトップを形成している」「AUDUSDの1時間足で下降チャンネルを上にブレイクした」などの情報を一覧することができます。
例えば昨日のGBP/AUD15分足ででヘッドアンドショルダーを形成したという判定はこんな感じです。

オレンジの線は私が書き足したものです。ヘッド&ショルダー形成後に下落しているところが一般的にはエントリポイントとされますが、この場合は網のかかった部分です。
ヘッドアンドショルダー形成後、下落してショートが成功したケースであったことが分かります。

こんな風に典型的なチャートパターン20種類くらいについて、各通貨、すべての時間軸で判定することができます。チャート形状がどれくらいパターンに一致しているか、どれくらいブレイクしたかなど棒グラフで表示されて一目で分かります。自動的に監視してくれるのですから、すごい機能だと思います。
チャートパターンの一覧画面はこんな感じです。

システムトレードを使った自動売買に興味がある人にとっても、売買戦略が10種類くらい最初から用意されていて、無料で使用することができます。CMS ForexはVTトレーダ2による自動発注にも対応しています。口座開設後、証拠金は2万5000円からスタートできます。
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ドル円に続き、他クロス円も週足での移動平均線(MA21)を上回りました。やや出遅れていた豪ドル円も週トレンド上向きへ転換。NZドル円とポンド円はまだ届かずといったところです。
米ドル、ユーロ、豪ドル、スイスフランなどは対円では週足目標を達成したところです。
次はどこを目指すのか?
ドル円は98円台乗せとなるか? 今日のNY時間ではっきりしそうですね。
上の表にあるトレンドも、ドル円が週終値で上向きに転じました。週足の移動平均線(21週)を上回ったことによるものですが、他のクロス円ももうすぐその水準に届きそうな所に来ています。
週ベースでの重要なポイントに差し掛かるのは昨年9月中旬以来です。ここを天井として「やっぱり円高」に向かうのか、このまま「円安継続」かの分岐点ですね。テクニカル的には重要なポイントなので、週足の移動平均線あたりまで上昇して、いったん調整となるか。
現状、ドル円が先行している状態です。クロス円も1月ぶりくらいの高値更新中。
ここ2週間、主要通貨で上昇率1位は、ポンド円(5.55%)でした。
マイナー通貨では、USDKRW(+6.96%), GBPSEK(+5.62%), ISKJPY(+5.57%)が目立つところ。
意外に弱い通貨は、AUD, NZDです。円が弱いのであまり目立っていませんが、米ドルをはじめとして欧州通貨には弱含みとなっています。AUDCHFやNZDCHFは下落しているんですね。
NYダウや日経平均株価は続落、安値更新でもドル円、クロス円は上昇ですからマネーフローの変化が目立ちますね。
2月17日NY時間での主要通貨の目立った変化です。
・USDJPY 過去 20日の 高値を更新
・USDCHF 過去 40日の 高値を更新
・EURUSD 過去 40日の 安値を更新
・EURCHF 過去 20日の 安値を更新
USDCAD(ドル/カナダ)も一時高値更新しました。ドル高&ユーロ安です。
下の表は、通貨ペア騰落率のマトリックスです。最右列にある数字は、他の通貨に対してどれくらい上昇または下落したか騰落率平均値です。背景の赤は下落、緑は上昇という意味です。
今年の1月時点を起点としています。ドルと円が他通貨に対して強い状況です。オセアニアやヨーロッパ通貨が弱いのが目立ちますね。一時底なしに見えたポンドは今は持ち直しています。表には載せていませんが、2月頭からで見ると、円も弱含み気味です。
通貨別の推移でみるとこんな感じです。

ポンドを別として、米ドルと円が仲良し、その他グループという区分になっています。ユーロ下落の主材料は欧州各国の相次ぐ格下げでしょうか。原油先物価格も低空飛行を続けています。どこか意図的なものも感じますが、今は米ドル高の流れです。反転したときは、大きく動きそうですね。今はまだ目立ったサインがありません。
1)為替変動の大きさが2倍に増加
2)金利は1/2~1/4に低下
為替のレートがよく動くようになった理由は、為替マーケットのマネーボリュームが著しく低下していることのようです。つまり流動性の低下ですね。これまでヘッジファンドなどの投機的なポジションの占める率が大きかったわけですが、今はヘッジファンドも資金不足。信用不安で銀行も融資しなくなりました。結果、マーケットに及ぼす実需の影響が相対的には大きくなってきていることになります。値が飛びやすいということと、季節要因でレートが動きやすいという傾向が今後も続くでしょう。
金利引き下げについては、景気回復を狙ったもので2008年最初に米ドルの利下げがありました。米国だけが景気が悪いかのようにも言われていましたが、実体としては世界的な景気悪化であったため、その後欧州、オセアニアへも続きました。景気回復の兆しが出てこないと、利上げという話にはならないので、上記二つの環境は、すぐには変わらないと考えた方がよさそうです。
為替の変動が2倍というと大したことないように思うかもしれませんが、結構大きなインパクトです。実際に各通貨ペアでこのことを数値でも確認してみます。 比較するのは2004年~2008年です。
1)為替変動幅の大きさが2倍に増加
年率HV | 2004 | 2005 | 2006 | 2007 | 2008 |
AUD/CHF | 10.24 | 7.55 | 7.51 | 11.95 | 26.11 |
AUD/JPY | 10.49 | 8.07 | 8.11 | 16.82 | 36.13 |
AUD/USD | 14.15 | 9.34 | 7.97 | 11.37 | 26.66 |
CAD/JPY | 10.26 | 9.33 | 9.31 | 13.80 | 25.91 |
CHF/JPY | 10.63 | 7.58 | 6.98 | 8.11 | 16.43 |
EUR/CHF | 3.46 | 2.79 | 2.77 | 3.67 | 8.93 |
EUR/GBP | 6.40 | 5.32 | 4.18 | 5.15 | 11.33 |
EUR/JPY | 9.72 | 7.43 | 6.53 | 9.90 | 20.38 |
EUR/USD | 10.45 | 8.71 | 7.27 | 5.81 | 14.16 |
GBP/CHF | 7.52 | 5.50 | 4.43 | 6.72 | 16.43 |
GBP/JPY | 9.90 | 7.20 | 6.91 | 11.15 | 23.66 |
GBP/USD | 10.13 | 8.31 | 7.58 | 6.53 | 14.76 |
HKD/JPY | 9.74 | 8.80 | 7.86 | 8.72 | 14.63 |
SGD/JPY | 7.26 | 6.30 | 6.14 | 9.69 | 17.15 |
USD/CAD | 9.04 | 7.99 | 6.87 | 8.70 | 16.54 |
USD/CHF | 12.02 | 9.68 | 8.52 | 6.71 | 15.02 |
USD/JPY | 9.89 | 8.92 | 7.95 | 8.74 | 14.77 |
ZAR/JPY | 18.53 | 13.00 | 14.47 | 18.55 | 36.09 |
平均 | 9.99 | 7.88 | 7.30 | 9.56 | 19.73 |
これは、主要な通貨ペアのヒストリカル・ボラティリティ(年率)です。平均値が示すよう2008年は約20%と際立っています。それまでの4年間は10%程度だったわけですから、ボラティリティが2倍。
ヒストリカル・ボラティリティは、前日終値と当日終値の変化率で計算します。その標準偏差を計算し年率換算したものです。この値が2倍になったということは、一日の為替変動の割合が2倍になったというわけですね。いまのドル円は、かつてのランド円とおなじくらいによく動くというイメージです。
ボラティリティといってもピンとこないかもしれないので、年間の為替変動の上下幅から計算した値にしてみます。
変動幅係数 | 2004 | 2005 | 2006 | 2007 | 2008 |
AUD/CHF | 3.94 | 2.66 | 1.79 | 3.22 | 9.51 |
AUD/JPY | 2.69 | 3.07 | 2.70 | 4.46 | 16.57 |
AUD/USD | 4.21 | 2.09 | 2.31 | 4.87 | 13.17 |
CAD/JPY | 3.22 | 6.68 | 1.78 | 5.64 | 11.65 |
CHF/JPY | 2.50 | 1.89 | 2.34 | 1.53 | 8.35 |
EUR/CHF | 1.19 | 0.43 | 0.99 | 1.15 | 2.72 |
EUR/GBP | 1.94 | 1.23 | 1.12 | 2.49 | 5.46 |
EUR/JPY | 2.07 | 1.86 | 3.14 | 2.45 | 10.44 |
EUR/USD | 3.44 | 4.06 | 3.02 | 3.87 | 6.96 |
GBP/CHF | 2.25 | 1.11 | 1.89 | 2.11 | 6.68 |
GBP/JPY | 1.82 | 2.00 | 4.01 | 2.78 | 13.46 |
GBP/USD | 2.29 | 3.45 | 3.76 | 1.97 | 9.73 |
HKD/JPY | 2.40 | 4.72 | 1.72 | 3.00 | 4.96 |
SGD/JPY | 1.53 | 3.43 | 2.39 | 1.94 | 7.51 |
USD/CAD | 4.19 | 2.54 | 1.67 | 6.84 | 8.41 |
USD/CHF | 3.60 | 4.07 | 2.62 | 3.11 | 5.42 |
USD/JPY | 2.51 | 4.51 | 1.79 | 3.14 | 5.19 |
ZAR/JPY | 5.00 | 3.82 | 8.02 | 3.30 | 15.36 |
平均 | 2.82 | 2.98 | 2.61 | 3.21 | 8.97 |
これは、1年間の高値と安値の変動幅と、レートの平均値から変動の大きさを指数化したものです。変動幅係数という用語はありません(たぶん)。あまり一般的な計算方法ではありませんが、ボラティリティよりも一定期間の変動幅から計算しているので、直感的に分かりやすいと個人的には思っています。
これで見ると、やはり同じように2008年は2倍~3倍くらいの値幅があったといえます。大暴落となった豪ドル円やポンド円などは、4倍も違っているという計算になりますね。HV(ヒストリカル・ボラティリティ)ではあまり表に出てこない特徴が分かります。
2)金利は約1/2~1/4に低下
金利差についても比較表を作ろうと思ったのですがすべてのデータとなると集計作業が大変だったので、機会があれば載せることとしまして、結論だけ書きますと、主要通貨は大きく金利が低下して1/2~1/4程度へ。ランド円などの高金利通貨は、大きく変わっていないものもあります。といっても、その分レート変動は大きく、スワップをリターンとした時のリスク(為替変動)は、悪化していますが。
以上のように、為替変動が2倍になって、スワップ金利は甘く見ても1/2ということですから、2007年以前と単純比較しても1/4程度、悪ければ1/10程度の投資効率しかないということになります(為替変動のリターンではなく、金利のリターン)。もちろん通貨ペアによってばらつきが大きいですが、数値上では平均的にこのようになっています。
そのような理由から2008年春先から投資戦略を変えてきました。こういった環境でもスワップ、金利狙いという方も相変わらずいると思います。入るタイミングさえ間違えなければ、この先楽しみなポジションも作れると思いますし、一つの戦略だと思います。そうだとしても、これまでと全く違うマーケットとの認識でいたほうがよいのではないでしょうか。
いまのようなマーケットの性質は、元の水準に戻るかというと、これもわかりません。少なくとも今年に入ってからも継続しています。マーケットのテーマや材料がころころと入れ替わる今の相場はしばらく続くのでしょう。そのような状況で、先のことを予想してもあまり意味がないのでは?と個人的には考えています。
では、為替変動が大きくなったということは、ノイズのような乱雑な動きが増えてしまったので、今はFXなどの投資は難しいのかというと、必ずしもそうではないと考えています。ある時間枠でみれば上昇か下降が続くようなことが多くなっている、つまりトレンドが出やすくなっています。トレンドにうまく乗っていけばスイングトレードがとても効率よく稼げるようになっています。
これまでチャートやレートの変動を見てきた実感として、また実際にスイングでとりやすくなっていることからそう考えているのであって、具体的に検証したわけではありません(機会があれば検証もしてみます)。マーケットの性質をよくみて、自分の投資手法をどのように相場に合わせていくかを考えるべきだと思います。個人的には去年から株価指数先物の売買などもスタートしていますが、これもなかなか面白いです。
スイング向きのFX会社も変わりつつあります。システム刷新で今後楽しみなFX会社の一つFX Online Japan。
スイングについては、ブログのテーマからしてあまり受けないかなと思ってSNS日記や一部の人としかやりとりしていませんでしたが、当初よりFXはスイングからスタートしていましたし、このブログのタイトルにもずっと入れていますので、今後も、スイング、スワップ両方の記事を書いていくことにします。
さて、マーケットの性質が違ったということは、相関の変化は?・・・については、次回に続きます。
※文中の計算値は、拙作FX分析ツールより引用
・ USDCHF が 過去 20日の高値更新
・ EURGBP が 過去 40日の安値更新
・ GBPCHF が 過去 20日の高値更新
昨日のクロス円吹きあげでクロス円が短期でトレンド上昇と変化したものがいくつかあります。
また調整は入るでしょうが、ちょっと変化が起こっているような印象をもっています。
個人的に注目しているのは、ドルスイス(USDCHF)、ポンドスイス(GBPCHF)の上昇です。ここのところポンド上昇は目立っています。
下のチャートはドルスイスです。

1月23日高値をつけていったんレンジ相場に入りますが、昨日でレンジをブレイクしました。このまま上昇なら1.1759、1.1842が見えてきていますがどうなるか。下げならまたレンジへ。
図中の水平ラインはフィボナッチです。
緑は、去年7月の安値1.0012と11月の高値1.2299を結んだもの。
赤は、去年11月の高値1.2299と今年1月の安値1.037を結んだもの。
去年末にはパリティを目指すといわれていたドルスイスがここまで粘り強い上昇となったのは、正直意外でした。今年に入ってからは、ほぼ一本調子に上昇しています。テクニカル的には、日足ベースでドルがスイスフランに対して弱くなるサインはまだ出ていないようです。
ユーロドルに関しても、ドルスイスをひっくり返したチャートによく似ています。底を固めるならこの水準というところまで来てはいますが、もう一段の下げもあり得ます。現在その節目に差し掛かっていますがどうなるでしょうかね。
前回書いたカナダ円買いは上値の重さから一旦決済しています。
スプレッドが広かったり、ノイズっぽい動きが多いことから、普段あまり見ず、触らない通貨ではありますが、今回ポンド円は下にも、上にも素直な動きをしていたので、便乗させていただきました。
月足陽線こそならなかったものの、テクニカル的には非常にわかりやすい動きだったのではないでしょうか。トレンドラインや、フィボナッチがチャートの見本のように機能していました。
素直に反応していたのは、もちろん材料に対してではありませんので・・・歴史的安値更新などのこういう危ういポイントにいるときは、いろんな話が飛び出してくるものですが、システムトレードでは、一切無視です。
ポンドがこの先どうなるかは、やっぱりわからないですが、目先130円台乗せてきたので次のテクニカルポイントまでいったん伸びそうではあります。そして反落というのがメインシナリオでしょうか。
最近は1日もかからずにそういう変化が起こることもあり・・・スピードが本当に早いです。上に行く場合は円安材料に株高、ポンド高。そうでなければ下へときれいな波が来るならまた乗るのも良しで、この高いボラティリティ、動きがノイズでない場合は、波乗りは爽快です。そう、負けても爽快なほどに。
さて、重要なことですが、NZドルが対円、対ドルで安値更新しました(終値ベース)。非常に危ないポイントに来ている感じです。急落もあり得えます。その後の急騰もまたありです。基本触らずといった感じですが、豪ドルもNZドルの下げで引っ張られると、節目を割って危ないかもしれませんね。 逆の見方をすれば最後の踏ん張りどころではありますが。というのも、クロス円は、これまで下落だった中期のトレンドが中立へと変化したものもありますし。週末はカナダ円を打診買いしました。
1年越しで開発しているトレンド分析のソフト、最後の追い込み作業で缶詰め状態が続く毎日でしたが、98%完成です。近々、前のFX分析ツール使っていただいている皆さんにご案内させていただきます。