毎月5万円の入金で1万通貨を5年間買い続けるとどうなるかというものでした。
結果、スワップは約900万円!となるものの
為替差損が約1000万円で収支はマイナスになることがわかりました。
そこで今回は、スワップ派にとってこのような悪い条件となったとしても
スワップのメリットを享受しつつリスクの低い買い方を考えてみました。
【初期条件】
・100万円の資金があるとする
・取引開始のレートNZD/JPYは78円とする
・セントラル短資での取引条件に準じて計算する
【取引の方法】
・毎月、現金5万円を投入する
・2ヶ月に一度、NZDJPYを1万通貨買う
・これを5年間(60ヶ月)続ける
【5年間のレート変動】
二つのケースを検証しました。
(1)現実的?ケース『50円で底を打ち、70円まで戻す』
2年半後にNZDは50円となり、その後の2年半で
70円まで一定の割合で上昇していくケースです。
(2)ワーストケース『直線的に50円まで下落する』
NZDは50円まで一定の割合で下落していくケースです。
【スワップの変化】
スワップポイントは次の条件で計算しました。
(NZD-JPYの金利差は縮小すると推測し数値を設定)
(1)現実的?ケースのスワップポイント変化
当初: 160円/日 (金利差 7.25%)
2年半後:90円/日 (金利差 約6.57%)
5年後: 130円/日 (金利差 約6.78%)
(2)ワーストケースのスワップポイント変化
当初 160円/日(金利差 7.25%)
5年後: 60円/日(金利差 約4.3%)
※1万通貨あたり1日のスワップポイント[円]
= 取引レート × 10000 × 金利差[%] ÷ 365
【計算結果】
(1)現実的?ケース
現金残高: ¥6,144,100 ※累計スワップ:¥3,258,900
未実現損益: ¥2,320,000
--------------------------
口座精算価値:¥8,464,100
(2)ワーストケース
現金残高: ¥5,550,750 ※累計スワップ:¥2,698,550
未実現損益: -¥4,480,000
--------------------------
口座精算価値: ¥1,070,750
【結果の比較】
(1)の現実的?ケースでは、トータルの投入資金400万円が
840万円となります。5年間の投資効率は200%を超えていますね。
5年間のスワップ益320万円に加え、ドルコスト平均法による
為替差益がプラスに転じるためです。
当初のNZDJPY=78円から50円まで下落するとその差約30円となるため
マージンコールが心配です。
このシミュレーションでは30ヶ月後が証拠金使用率最大となり
約113%となります。マージンコールが133%ですから一歩手前ですが
31ヶ月後の時点でレートが51円に回復すれば80%となりますから
ロスカットには至らず問題ありません。
(2)のワーストケースでは、投入資金400万円が240万円に減ります。
証拠金使用率は当初5%だったものが5年後には約87%です。
過去の変動幅を考慮すると50円からさらにレートが下がることは
考えにくくマージンコールの危険性も低いと考えます。
この先、同様のルールで続けていけばいずれ(1)のケースのように
プラスに転じる可能性が高いでしょう。
【まとめ】
仮にNZDJPYが50円になっても、上記のようなワーストケースを
想定していればリスクは低いといえます。
NZDが高金利通貨であることによるスワップ益と
一定期間で買い続ける(ドルコスト平均法)ことによる
レート変動リスクの低下により、十分なメリットが得られます。
今回紹介したのは、毎月5万円を入金し2ヶ月に一度NZD円を買う
という作業を繰り返すだけの非常に簡単な投資方法です。
その時々のレートの変化やチャートなどを気にしなくてよく
投資のために時間をかける必要もありません。
この点からも効率の良い投資方法といえるでしょう。
ただし、証拠金使用率はウォッチしておく必要があります。
この例では2年半後にNZDJPY最低レートを50円と仮定しました。
50円となった時点では証拠金使用率が高くなっています。
なんとか耐えられることはわかりましたが念のため
マージンコールに備えて余裕資金を準備しておけば万全です。
為替証拠金の取引をするには、このようなスワップ重視の方法を基本とし
スイングトレードなど他の方法を組み合わせるのがよいのではないかと考えています。
ただし、口座は別にした方がいいでしょうね。
★スワップ重視のメリットをもっとわかりやすいく説明されている方が
ここにいらっしゃいます。
FXはスワップ金利で勝つ! 外国為替取引の日記
←最後までお読みいただき感謝します(^_^)大変興味深い内容ですね。
資金があれば試してみたいです。
またちょくちょくお邪魔します。
では。
50円まで落ちたときは僕の計算だと金利差そのままならスワップは100円を切ります。
そのときにスワップが130を超えるためには今の金利差がさらに非現実的な範囲まで広がらないといけません。日本のゼロ金利政策が終わるとすると金利差は小さくなりますから、実際はスワップは
70円程度になると思います。
もしワーストケースを想定するのであればそれよりも悪い場合を一応計算しておくべきだと思います。
金利差が現行通りの場合、NZDJPY=50円時のスワップは、ご指摘の通り100円程度となりますね。
50[円] * 10000 * 7.25[%/年] / 365[日/年] = 99.32[円/日]
大変お恥ずかしいのですが、計算違いをしていました。あとで本文も訂正を入れておきます。
NZY50円のときにスワップが99.32円になるのはどうしてなのでしょうか。教えていただけますか。
さて恐縮ですが一つ質問がございます。《スワップ派にとってアフリカランド円のワーストケースは?》の記事にあります平均レートを下回っているときにポジを取るというのをNZドルで実践した場合の皮算用はどのようになるのでしょうか。リスクと収支について教えていただければ幸いです。
NZD円のときも基本的には同じです。値動きをどのように想定するかによって結果は変わりますが。
ただし、ランド円よりも1万通貨あたりの証拠金が多いので、投入資金はもっと必要になりますね。
機会があれば具体的なシミュレーションをしてみます。
返信ありがとうございます。これからも是非参考にさせてください。
オプション取引が増えた昨今、為替の値動きも小さくなったといいますが、対円で取引した場合の底をどこに置いて考えるか大切ですね。
また寄らせていただきます。
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