スワップ派にとって、魅力的な高金利のISK(アイスランドクローナ)についてです。
仮に豪ドルをレバレッジ2倍で買うのと、アイスランドクローナをレバレッジ1倍で買った場合、もらえる金利(期待スワップ金利)はどちらもほぼ同水準ということでした(クロス円ペアの場合)。
一方で、過去の為替変動の大きさは、豪ドルと比較しても大差がないということがわかりました。
一つだけ違っていたのは、政策金利の推移です。豪ドルは過去金利が低くても他の通貨と比べて比較的高い水準を維持し続けているのに対し、ISKの金利は2%台ということもあったのです。ここ10年間くらいではかなりの金利変動があった通貨になります。
では今後ISKの金利はどうなるのでしょうか。その前に、いまこれだけ金利が高い理由は何でしょうか。
2003年頃より海外からの投資が活発化したことがきっかけになっているようです。大型プラントやエネルギー系への大型投資などから始まり、以降ほとんど欧州からの投資によってアイスランドは急成長を続けてきました。そのため景気が過熱しており、金利を引き上げることによってこれを抑えようとしているものと考えられます。
データとしては、アイスランドの経済成長率は7.5%(2005年)、同時期の物価上昇(インフレ)率は約5.7%で、ヨーロッパ全体の平均(約2.5%)と比べると大きいのは確かです。
このような経緯で過去最高水準の金利となっていますが、今後は海外からアイスランドへの投資もひと段落し、景気も落ち着いてくるものと思われます。つまり、金利はこれから段階的に引き下げられていくことになるはずです。
もうひとつ特徴的なのは、ISKが流通しているアイスランドは人口たった30万人の国ということです。まさにマイナー通貨です。メジャー通貨と比べると極めて流動性が乏しいといえるでしょう。FXでは取引可能な時間も限定されているようです。
ISKの現在の為替レートについて長期で見た場合、対円、対ドルでは高値圏。対ユーロではほぼ真ん中か、やや安値圏にあるようです。レートについては豪ドルについても、ISKとほぼ同じことが言えます。高金利であるためキャリートレードして使われることが多く、これらの通貨とは連動性が高いと言えます。実際、前回の調査では対円ペアでの相関係数も高かったですからね。
結論として、今後のISKは
・金利は変動しやすく今後は下がっていきそう(過去2%台もあり)
・通貨も下落余地の方がおおきそう
・下落した時は高金利通貨特有の暴落あり(過去アイスランド・ショックあり)
ということなるでしょうか。
このようなリスクがあっても、レバレッジ1倍なら、強制ロスカットを気にせず保持し続けられるのでうまみがあるのは事実です。豪ドルと比べたら、レートの下落と、スワップ金利の下落は大きいかもしれませんが、長期であればレバレッジ2倍の豪ドルよりはリスクは低いと言えそうです。
逆に、レバレッジが高い場合は、ISKは慎重になった方がよいでしょう。高金利通貨ゆえボラティリティが高いのはもちろんですが、流動性に乏しいためレートが飛んだり、スプレッドが広がったりと、取引時間が限られていることも手伝って不利な取引となってしまう可能性が高いからです。下落を考えた場合に、インパクトは大きいです。
長期の外貨投資と考えて含み損があっても耐えられる低レバレッジ・スワップ派には、ISKは一考の余地ありかとおもいます。想定下落ラインを決めておくことを忘れずに!ですね。
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