ドルコスト平均法のような方法で積み立てていったわけですが、今回は「積み立て」方式に不利な為替変動を考えてみます。
アフリカランド円シミュレーションの第3弾。
アフリカランド円のシミュレーション条件は次のとおりとします。
<前回までと同じ>
・初期の口座資金を100,000円
・毎月20,000円を入金しアフリカランド円を1万通貨ずつ買う
・期間中スワップ金利は年利7%固定
・計算開始月は2006年6月
<今回の為替レート>
・2008年9月までに毎月0.3円ずつ上昇し24.1円になる
・以降2010年12月までに毎月0.4円ずつ下落し13.3円になる
つまり4年後の2010年までの期間において前半はランド高が進み、後半はより速いペースでランド安になるケース(グラフは↓)です。

為替差益、スワップ益、口座清算価値は次のグラフのとおり。

2008年9月まではスワップ益、為替差益とも順調に増えています。
口座清算価値も250万円に届きそうな勢い。
しかし、一転してランド安に向かい始めると、為替差益(赤色ライン)は
上昇してきた勢いより速いペースで減っていきます。
2009年7月には為替差益がついにマイナスとなり
2010年6月には200万円のマイナス。
スワップ益(水色ライン)は増えているものの為替変動によるマイナスを
打ち消すには程遠く、口座清算価値は2010年7月についに30万円を
割り込む。この時点でマージンコールが発生します。
シミュレーションでは、2010年7月のマージンコール発生後に
約80万円の証拠金を投入しています。投資金額(黄色ライン)が
突然上昇していますね。これで何とかロスカットの危機は防いだものの
ランド円は下がりっぱなしなので口座清算価値はあっという間に目減りします。
この先も、ランド円のレート下落が継続した場合、いくら資金があっても
足らなくなりそうですね。
一体何が悪かったのでしょうか?
問題は、平均買い単価とポジション数にあります。
このケースは2010年7月時点で次のようになります。
・平均買い単価:19.82円
・ポジション枚数: 50枚
・証拠金:255万円(投資金額108万円+スワップ益147万円)
この時点でのランド円為替レートは15.30円だから
為替差益は−226万円。
(15.30−19.82)×50×1万通貨 = −226万円
平均買い単価が高く、枚数が多いために255万円の証拠金量では
耐えられなくなってしまうのです。スワップ益が147万円発生していてもダメということですね。
平均買い単価と枚数が掛け算になっているところに注目してください。
この二つの数値を下げることができれば良いということがわかります。
ただし枚数を減らしてしまうとスワップ金利も少なくなるので
スワップ派としては可能な限り平均買い単価を下げるのがベスト。
平均買い単価を低く抑えるにはどうすればよいのでしょうか?
一つのアイデアとして、為替レートの平均値より高いときは
ポジションを増やさない方法があります。
ここで毎月のルールを変更してみます。
・毎月2万円を入金する
・平均レートを超えているときはポジションを増やさない
・平均レートより低いときは1万通貨買う
平均レートより低いときのみ1万通貨買い増しするとこのようになります。

アフリカランド円の過去の平均レートは18.67円。
※1995/11〜2006/7の月間平均値より算出
一番最初の為替レートグラフをもう一度見てください。
過去の平均レートを示してあります(紫色ライン)。
つまりラインより下のときだけポジションを増やします。
このケースなら2010年7月時点でどうなるか?
・平均買い単価:17.09円
・ポジション枚数: 18枚
・証拠金:164万円(投資金額108万円+スワップ益56万円)
平均買い単価が17円になり、約3円低くなりました。
また枚数が少ない分、スワップ益は56万円です。
このときの為替差益は、−32万円。
(15.30−17.09)×18×1万通貨 = −32万円
スワップ益は約1/3になったものの、為替変動による損は
約1/7まで減らすことができました。
スワップ派にとっては、為替変動リスクが最大の敵です。
これに対処するには、平均買い単価をいかにして下げるかが
課題になります。この方法は一見効率が悪いようですが
長期間つづけていくことにより、平均買い単価を低く抑えることが可能です。
為替変動に対するリスクを低くするには有効な方法といえるでしょう。
今回は、過去の平均レートを目安にする方法を紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
シミュレーションはまだ続きます。
次回は、期間を長くとったときのケースを扱ってみます。
為替ランキングの目標は15位以内!
※アフリカランド円を1万通貨から買えるのはセントラル短資
※マージンコールや必要証拠金の条件はFX会社により異なります
効率は悪いとは私は思いません。
この場合、4年間投資金98万でスワップ56万ですので年利は57%もありますよね。
はやぶささんの目標60%には少し足りませんが…笑。
確かにいいですね。
予定年利よりもレートが充分に上がると利確してもいいですしね。
年利だと÷4で12%くらいになりますね。たしかに4年間の投資効率としてはなかなかの方だと思います。
今回のシミュレーションがワーストケースかどうか判りませんが、あまり望ましくないケースであることは確かです。
複数通貨に分散投資しているならば、ある水準以上になったら利確がよいかもしれませんね。
僕も最近ランド円に注目しているのですが、はやぶささんの平均レートより下で買う方法は面白いですね^^
早速参考にさせてもらいます。
ではまた!!
でもこの方法は差損に耐える想定での考え方だと勝手に解釈させていただいていたので、耐えられればSWAP57%の立派な戦略だと思います。
すいませんなぜ÷4なのですか?
(108−10)=98
56万(四年間のSWAPですよね?)
56÷98=0.57
ではないですか?
私が間違っていたらすいません。
おっしゃるように4年間のスワップ益は56万円ですので、4年間のスワップ利益率としてはその考え方で正しいと思います。
ただ「年利」は1年間の利率のことを指しますよね。1年間あたりに換算するために4で割りました。これで単利換算した年利になるのではないでしょうか。
ただこれは預金とちがうので(証拠金と余剰金があるため)考え方によって年利は変わってきます。
シンプルに考えるなら、元金(投資金合計)に対して、毎月どれだけのスワップ益が実際につくかという月利で計算したほうがよさそうです。
ちょっとやってみましたが月利は
1%〜4%に収まります。
4年間(48ヶ月)の月利合計は110%でしたので平均月利2.24%となり、平均年利は26.88%となります(※単利計算)。
ランド円の年利が7%だとするとこれに対して約27%の年利なのでレバレッジ約4倍となりますね。
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