為替相場の変化

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2011/06/20(月) 22:43
今でも時々問い合わせをいただくFXのスワップ狙いの投資法。キャリートレードともいわれますね。通貨の金利差に着目して金利を得る方法で、FXでは過去ブームにもなりました。当然為替リスクもありますが為替変動が少なかったり、為替レートが有利にトレンド継続というような旨みのある時期は実際あったわけです。

サブプライムやリーマン・ショックでキャリートレードのブームもバーストし、金利差もどんどん縮小。

その後はどうかというと、

・為替変動は落ち着いてきていている
・金利はまだ低い状態
・一部では利上げされた通貨もある

となっていますが今後どうなるのか。

分かりやすいポイントは金利動向ですね。金利は各国の中央銀行による政策金利で景気・経済と密接に結びついています。
一般的に、金利は上がるときは上がり続け、下がるときは下がり続けるというように長期的な方向性があります。景気のサイクルは金利のサイクルと言えるでしょう。

もしこの金利のサイクルが近いうちに上向きになるとすれば、金利差を狙ったキャリートレードも復活か、それなら今は仕込みどき?そんなことを考える人もいるはずです。

個人的にはキャリートレードのような投資が成立するにはいくつかの条件が揃っている必要があると思います。

1)メジャー通貨の金利が上昇してきている
2)為替や各国の株価指数などでリスク選好のトレンドがある
3)ボラティリティが大きくない

簡単にいえばバブルの初期~中期のような形でも観測できるでしょう。
2009年以降は、プチバブルとミニショックの短いサイクルが発生しているだけで大きな流れはありませんでした。
中には、上記条件となっている通貨や、中規模の指数等もあります。
そういった通貨や銘柄に投資すればいいのか、あるいは近い将来トレンドとして他にも波及していくのか。

メジャー通貨や主要な株価指数などを1つずつチェックしていきます。
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2011/01/31(月) 17:33
去年の相場の傾向を振り返ってみようと思いながらツールを触っていたら別のことが気になりました。

相場の連動性の変化です。為替なら相関の高い通貨ペア、個人的には株価指数とクロス円などもよく見ていますしブレイクアウトが本物かダマシか確認するのに使っていたりします。

例えば豪ドルとNZドルが似ているとか、日経225とユーロ円の値動きが似ているというようなもの。そのような傾向は長く続いていたのにここ数カ月はそういった連動性・相関性が弱くなっている感じがしました。

実際に検証してみると確かにそのような傾向があったのです。

例えば日経225とユーロ円。

ユーロ円と日経225相関推移

これは日足終値で20日間の相関係数を計算し2008年1月から2011年1月までの相関係数の推移を示したものです。
1.0に近いほど連動性が高く、-1.0に近いほど逆に動いていることを意味しています。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、この期間を通して概ね上の方で推移しているのに、ここ数カ月は0.0を挟んで上下しています。つまり連動性がない(=相関が低い)のですね。

そして、豪ドル円vsNZドル円。
audjpy_nzdjpy相関推移

値動きが似ていることでよく知られるAUDとNZDもここ数カ月はバラバラな傾向があります。
4~5年前はNZドルが豪ドルよりもちょっと金利が高くレート変動もほぼ同じでした。いまは金利も逆転し1.75%も豪ドルのほうが高いですし、為替レートも豪ドル高が目立っています。

月末や期末は大口のポジションが動きやすいのでこのような連動性・相関性は外れやすいですが、すぐに戻るものでした。今回は割と長い期間、外れたままになまなのです。

他の銘柄や通貨の動きを見ながら仕掛ける方法は結構有効だったのですがいまはあまり機能しないわけです。株、クロス円、原油先物や金価格なども揃って上昇(or下落)というシンプルな相場の時はやりやすいですが、これらがバラバラに動いてきているということを認識する必要があると思いました。銘柄の監視も大変ですが、なにか新しいことが見えてくるかもしれませんね。

※FXトレンドデータ分析ツールにて計算、変化率相関でもほぼ同様の結果のため画像は省略
2010/04/28(水) 15:44
すっかりご無沙汰しております。もっと早く書くつもりだった記事をようやく準備ができました。

今回のテーマは、年単位で為替相場がどう変化しているか。これをボラティリティの観点から整理してみます。
去年の2月頃に書いた記事:すっかり変化した為替相場の続編です。

2008年を境に為替相場はすっかり変化したということを書きました。
そのポイントは、ボラティリティが2倍程度に増加し、高金利通貨の金利が1/2~1/4に低下したということです。
2009年以降最近の為替相場ではどうなっているでしょう。

2009年以降は、豪ドルなど一部の通貨では利上げがありましたが全体的に金利上昇という流れはまだ出来ていません。
一方、日々のボラティリティについては、2008年ほどではありませんが依然として高いのです。
年毎に整理するとこのようになります。

●依然として変動の大きい為替相場

年率HV200420052006200720082009
AUD/CHF10.247.557.5111.9526.1116.04
AUD/JPY10.498.078.1116.8236.1323.68
AUD/USD14.159.347.9711.3726.6618.47
CAD/JPY10.269.339.3113.8025.9119.31
CHF/JPY10.637.586.988.1116.4314.71
EUR/CHF3.462.792.773.678.935.74
EUR/GBP6.405.324.185.1511.3311.94
EUR/JPY9.727.436.539.9020.3815.98
EUR/USD10.458.717.275.8114.1612.65
GBP/CHF7.525.504.436.7216.4313.62
GBP/JPY9.907.206.9111.1523.6619.80
GBP/USD10.138.317.586.5314.7614.99
HKD/JPY9.748.807.868.7214.6313.33
SGD/JPY7.266.306.149.6917.1514.09
USD/CAD9.047.996.878.7016.5413.63
USD/CHF12.029.688.526.7115.0212.87
USD/JPY9.898.927.958.7414.7713.35
ZAR/JPY18.5313.0014.4718.5536.0925.25
平均9.997.887.309.5619.7315.52

※レートの前日比から変動率を計算した年率ボラティリティ


平均で見れば、2004年~2007年のボラティリティが低い相場が、2008年で一気に倍増。
2009年は、やや低下したものの以前に比べると高いまま。
通貨ペアによっては、2008年と変わっていないものもあります(ドル円、ユーロポンド、スイス円等)。
ちなみに、この水準はLTCM破綻などで荒れたとされる1997年~1998年よりもボラが高いままです。

最近はスワップ金利に注目して為替を始める人も増えてきているようですが、現在は全体的に明確な金利上昇という局面ではありません。世界的な傾向として株価の上昇がありますが、景気回復に支えられたものではないため、金利も据え置きされています。最近は、若干動きが出てきていますけどね。

金利で売買されやすい豪ドルなどはボラが依然として高いのでハイレバで高値で買ったりしてしまうと、ちょっとした調整で大損しますので。やるなら押し目買いで、利食いも入れていきながら基本は為替差益を狙う方が良いと思います。以前のようにボラが低くて上昇するだけという相場なら簡単ですが、そうではないですね。

解説は割愛しますが、1年間の最大値幅でみたときの変動の割合を計算したものは以下になります。2010年もしばらくこのような傾向が続くのでしょう。

変動幅係数200420052006200720082009
AUD/CHF3.942.661.793.229.517.40
AUD/JPY2.693.072.704.4616.5710.40
AUD/USD4.212.092.314.8713.1711.86
CAD/JPY3.226.681.785.6411.655.78
CHF/JPY2.501.892.341.538.353.88
EUR/CHF1.190.430.991.152.720.94
EUR/GBP1.941.231.122.495.462.70
EUR/JPY2.071.863.142.4510.444.43
EUR/USD3.444.063.023.876.965.17
GBP/CHF2.251.111.892.116.683.08
GBP/JPY1.822.004.012.7813.465.94
GBP/USD2.293.453.761.979.735.97
HKD/JPY2.404.721.723.004.963.82
SGD/JPY1.533.432.391.947.513.09
USD/CAD4.192.541.676.848.416.87
USD/CHF3.604.072.623.115.424.90
USD/JPY2.514.511.793.145.193.81
ZAR/JPY5.003.828.023.3015.3610.00
平均2.822.982.613.218.975.56

※拙作トレンドデータ分析ツールにて計算

2009/03/31(火) 22:13
ちょっと間が空いてしまいましたが、ボラタイルな相場は株も為替も相変わらずですね。ですがこのような相場は株価指数のトレードも面白いです。

最近はFX Online JapanでCFD取引ができるようになりました。FXと同じ口座でそのまま取引可能です。国内の株価指数だけでなく世界中の株価指数も取引できるので非常に便利です。株価指数取引は、取引時間に近ければスプレッドも小さく、手数料もなし。しかもストップ注文を入れれば証拠金が非常に少なくてすみます。かなり有利なシステムではないでしょうか。

「為替はあまり方向感がなくても、株価はトレンドが出ている」というような時に、すぐに入れるのがいいですね。

さて目立った変化としては、オセアニア通貨が上昇してきていることでしょうか。原油先物価格も上昇しつつあります。こんなときは、これまでだとユーロももっと強くなりそうなものですが、そんなに強くないようで、ドルとの綱引きが続いているという状況です。

3月だけでみれば、オセアニアが強く、円とドルがやや弱いという結果になりました。その他はほぼ変わらずです。堅調なオセアニア通貨ですが、このまま上昇するでしょうか。個人的には4月にはいったん調整もありと思っています。円とドルが他通貨に対して相対的に弱くなったので、結果として上昇しているだけのようなので。そのタイミングはいつ? 過去のパターンを繰り返すとは限りませんが、手がかりを1995年にさかのぼってみます。

1995年は、スイスフラン高ということでスイス中銀の為替介入がありました(前回記事)。「介入後は、一瞬スイスフラン安になるものの、数週間で元の水準に戻り、むしろスイスフラン高になった」という内容でしたが、今回の為替介入後も今のところ同じようなことが起きています。豪ドルとユーロに対しては、スイスフランが弱含み継続中ですが、その他では介入前の水準近くまで戻ってきています。

さて、今回は「金」に対してスイスフランがどうだったかも調べてみました。
chf_gold.jpg

上のチャートで、介入前の「スイスフランvs金」の値動きは、黄緑の線です。通貨と同じような結果となりました。豪ドルと一部にたような動きになっています。この期間をとっても、資源国通貨である豪ドルは金の価格とリンクしやすいということが言えそうです。

AUD/CHFのロングを狙っている場合は、いったんスイスフランが強くなるのを待ってからでもよいということになりますが、4月にそのような相場が来るかどうかですね。

もうひとつ、前回グラフには描かなかった円に対してはスイスフラン高となっています(スイス円のレートは逆転させてJPY/CHFとしています)。それ以上に円安が進んだということも、ちょっと興味深いデータです。
2009/02/09(月) 17:27
FXをこれから始める人にとって、注意していただきたいのは去年後半以降で為替相場はすっかり様変わりしたということです。FX経験者は肌で感じていることだと思いますが、何度か述べてきているように性質がすっかり変わっています。

1)為替変動の大きさが2倍に増加
2)金利は1/2~1/4に低下

為替のレートがよく動くようになった理由は、為替マーケットのマネーボリュームが著しく低下していることのようです。つまり流動性の低下ですね。これまでヘッジファンドなどの投機的なポジションの占める率が大きかったわけですが、今はヘッジファンドも資金不足。信用不安で銀行も融資しなくなりました。結果、マーケットに及ぼす実需の影響が相対的には大きくなってきていることになります。値が飛びやすいということと、季節要因でレートが動きやすいという傾向が今後も続くでしょう。

金利引き下げについては、景気回復を狙ったもので2008年最初に米ドルの利下げがありました。米国だけが景気が悪いかのようにも言われていましたが、実体としては世界的な景気悪化であったため、その後欧州、オセアニアへも続きました。景気回復の兆しが出てこないと、利上げという話にはならないので、上記二つの環境は、すぐには変わらないと考えた方がよさそうです。

為替の変動が2倍というと大したことないように思うかもしれませんが、結構大きなインパクトです。実際に各通貨ペアでこのことを数値でも確認してみます。 比較するのは2004年~2008年です。

1)為替変動幅の大きさが2倍に増加

年率HV20042005200620072008
AUD/CHF10.247.557.5111.9526.11
AUD/JPY10.498.078.1116.8236.13
AUD/USD14.159.347.9711.3726.66
CAD/JPY10.269.339.3113.8025.91
CHF/JPY10.637.586.988.1116.43
EUR/CHF3.462.792.773.678.93
EUR/GBP6.405.324.185.1511.33
EUR/JPY9.727.436.539.9020.38
EUR/USD10.458.717.275.8114.16
GBP/CHF7.525.504.436.7216.43
GBP/JPY9.907.206.9111.1523.66
GBP/USD10.138.317.586.5314.76
HKD/JPY9.748.807.868.7214.63
SGD/JPY7.266.306.149.6917.15
USD/CAD9.047.996.878.7016.54
USD/CHF12.029.688.526.7115.02
USD/JPY9.898.927.958.7414.77
ZAR/JPY18.5313.0014.4718.5536.09
平均9.997.887.309.5619.73


これは、主要な通貨ペアのヒストリカル・ボラティリティ(年率)です。平均値が示すよう2008年は約20%と際立っています。それまでの4年間は10%程度だったわけですから、ボラティリティが2倍。

ヒストリカル・ボラティリティは、前日終値と当日終値の変化率で計算します。その標準偏差を計算し年率換算したものです。この値が2倍になったということは、一日の為替変動の割合が2倍になったというわけですね。いまのドル円は、かつてのランド円とおなじくらいによく動くというイメージです。

ボラティリティといってもピンとこないかもしれないので、年間の為替変動の上下幅から計算した値にしてみます。

変動幅係数20042005200620072008
AUD/CHF3.942.661.793.229.51
AUD/JPY2.693.072.704.4616.57
AUD/USD4.212.092.314.8713.17
CAD/JPY3.226.681.785.6411.65
CHF/JPY2.501.892.341.538.35
EUR/CHF1.190.430.991.152.72
EUR/GBP1.941.231.122.495.46
EUR/JPY2.071.863.142.4510.44
EUR/USD3.444.063.023.876.96
GBP/CHF2.251.111.892.116.68
GBP/JPY1.822.004.012.7813.46
GBP/USD2.293.453.761.979.73
HKD/JPY2.404.721.723.004.96
SGD/JPY1.533.432.391.947.51
USD/CAD4.192.541.676.848.41
USD/CHF3.604.072.623.115.42
USD/JPY2.514.511.793.145.19
ZAR/JPY5.003.828.023.3015.36
平均2.822.982.613.218.97

これは、1年間の高値と安値の変動幅と、レートの平均値から変動の大きさを指数化したものです。変動幅係数という用語はありません(たぶん)。あまり一般的な計算方法ではありませんが、ボラティリティよりも一定期間の変動幅から計算しているので、直感的に分かりやすいと個人的には思っています。

これで見ると、やはり同じように2008年は2倍~3倍くらいの値幅があったといえます。大暴落となった豪ドル円やポンド円などは、4倍も違っているという計算になりますね。HV(ヒストリカル・ボラティリティ)ではあまり表に出てこない特徴が分かります。

2)金利は約1/2~1/4に低下

金利差についても比較表を作ろうと思ったのですがすべてのデータとなると集計作業が大変だったので、機会があれば載せることとしまして、結論だけ書きますと、主要通貨は大きく金利が低下して1/2~1/4程度へ。ランド円などの高金利通貨は、大きく変わっていないものもあります。といっても、その分レート変動は大きく、スワップをリターンとした時のリスク(為替変動)は、悪化していますが。

以上のように、為替変動が2倍になって、スワップ金利は甘く見ても1/2ということですから、2007年以前と単純比較しても1/4程度、悪ければ1/10程度の投資効率しかないということになります(為替変動のリターンではなく、金利のリターン)。もちろん通貨ペアによってばらつきが大きいですが、数値上では平均的にこのようになっています。

そのような理由から2008年春先から投資戦略を変えてきました。こういった環境でもスワップ、金利狙いという方も相変わらずいると思います。入るタイミングさえ間違えなければ、この先楽しみなポジションも作れると思いますし、一つの戦略だと思います。そうだとしても、これまでと全く違うマーケットとの認識でいたほうがよいのではないでしょうか。

いまのようなマーケットの性質は、元の水準に戻るかというと、これもわかりません。少なくとも今年に入ってからも継続しています。マーケットのテーマや材料がころころと入れ替わる今の相場はしばらく続くのでしょう。そのような状況で、先のことを予想してもあまり意味がないのでは?と個人的には考えています。

では、為替変動が大きくなったということは、ノイズのような乱雑な動きが増えてしまったので、今はFXなどの投資は難しいのかというと、必ずしもそうではないと考えています。ある時間枠でみれば上昇か下降が続くようなことが多くなっている、つまりトレンドが出やすくなっています。トレンドにうまく乗っていけばスイングトレードがとても効率よく稼げるようになっています。

これまでチャートやレートの変動を見てきた実感として、また実際にスイングでとりやすくなっていることからそう考えているのであって、具体的に検証したわけではありません(機会があれば検証もしてみます)。マーケットの性質をよくみて、自分の投資手法をどのように相場に合わせていくかを考えるべきだと思います。個人的には去年から株価指数先物の売買などもスタートしていますが、これもなかなか面白いです。


スイング向きのFX会社も変わりつつあります。システム刷新で今後楽しみなFX会社の一つFX Online Japan

スイングについては、ブログのテーマからしてあまり受けないかなと思ってSNS日記や一部の人としかやりとりしていませんでしたが、当初よりFXはスイングからスタートしていましたし、このブログのタイトルにもずっと入れていますので、今後も、スイング、スワップ両方の記事を書いていくことにします。

さて、マーケットの性質が違ったということは、相関の変化は?・・・については、次回に続きます。

※文中の計算値は、拙作FX分析ツールより引用


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