FXでのリスク分散・リスク管理

ここでは、FXでのリスク分散・リスク管理 に関するFX情報をご紹介しています。
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2007/04/08(日) 17:27
クロス円どうしで為替変動の影響を受けにくくするため変動幅に注目したのが前回の記事です。
FXで為替変動を少なくする組み合わせ比率(1)

AUD/JPYとUSD/CADのように、基準となる通貨が違う場合です。
例として、豪ドル円(AUD/JPY)とドルカナダ(USD/CAD)のロングで考えます。

AUD/JPYとUSD/CADの組み合わせは、相関係数が約-0.8です(2003年~2007年の4年間)。
逆相関が強くなっています。JPYに比べてAUDが買われたこと、USDに比べてCADが買われたことからこのような結果になっています。前回と同じように為替レートの変動幅と変動率を見ます。

FX豪ドル円とドルカナダ

(期間:2003/3~2007/3の週次データ)

変動幅σは、AUD/JPYが 0.96[JPY]、USD/CADが 0.011[CAD]です。
FXでは通貨単位が違うときは、ドルや円に基準をあわせるのがわかりやすいです。
CADをJPYにするためには、その時々のCAD/JPYレートを使うのが良いですが、この期間におけるCAD/JPYの平均レートで換算してもさほど結果は変わりませんでした。

CAD/JPYのこの期間為替レート平均値は91.4円なので、変動幅σの円換算値は約1.00円になります。
つまり、AUD/JPYとUSD/CADのポジション比率としては、ほぼ1:1でよいわけですね。

今回FXブログ読者の方からのご質問で記事にしてみました。いつも応援ありがとうございます→FXランキング

FXでは通貨の特徴を知っておくのは重要です。為替の統計データ計算や分析ができる「FX分析ツール」が大好評です。「FXスワップ金利運用の極意」とセットで発売中!
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2006/12/21(木) 23:36
FXの通貨ペアの組み合わせについて質問を受ける事があります。
ひとつは、こんな質問でした。

豪ドル/米ドル(AUDUSD)と豪ドル/円(AUDJPY)は、チャートが似ているため
次のようなポジションを建てるとスワップ金利も受け取れてリスクヘッジになるのではないか?

 1)豪ドル/米ドル(AUDUSD) ショート
 2)豪ドル/円(AUDJPY)  ロング

つまり値動きの似ている2つのペアで反対の売買をすることでヘッジをねらいます。これは考え方としては正しいです。
しかしこのケースでは豪ドルで売りと買いの両方のポジションを建てていることになるため、どこか変な感じもします。この組み合わせが有効なのかどうかをよく考えてみます。

まず、チャートが似ているという1)2)を実際に見てみます。
チャートの期間は、1年、3年、6年、10年です。

2ペア比較チャート1年

これは2006年のAUD/ドル、AUD/円のチャートです。形状はとてもよく似ていますね。相関係数も0.71と高めです。

2ペア比較チャート1年

これは2004年~2006年のものです。2005年の後半でやや形が崩れています。相関係数は0.43と低くなりました。

2ペア比較チャート1年

これは2001年~2006年のものです。そっくりというわけではありませんが全体で見るとトレンドは似ています。相関係数も0.94と高めです。

2ペア比較チャート1年

そしてこれが1997年~2006年のものです。やはり全体のトレンドは似ています。相関係数も0.860と高いですね。
このようにトレンドが一致していると形状が違っていても相関係数は高くなります。


次に重要な点があります。AUD/USDショートとAUD/JPYロングを
同数ポジションをもったときはAUDの売り買いを同時に建てることになります。これはどのような意味があるのでしょうか。

 1) AUDUSD ショート = USD買い、AUD売り
 2) AUDJPY ロング  = JPY売り、AUD買い

1)と2)でポジション数量が同じのとき、AUDは売りと買いが同数あるため帳消しになり、USD買いとJPY売りだけが残ります。
つまり、実質的にはUSDJPYのロングとほぼ同じになります。

仮に次のようなレートだったとします。

 AUDUSD = 0.784 [USD]
 AUDJPY = 91 [JPY]
 USDJPY = 116 [JPY]

1), 2)でそれぞれ1万通貨のポジションがあると
ポジションの価値は次のようになります。

 1) -10,000[AUD] = 7,840 [USD]
 2) +10,000[AUD] = 910,000 [JPY]

このポジションを合算すると、AUDの価値は差し引きゼロになり

 3) 7,840[USD] = 910,000[JPY]

と等しいことがわかります。一方で、USDJPYの1万通貨は

 4) 10,000[USD] = 1,160,000 [JPY]

です。3) と 4)を比べると、3)の方が通貨数は少ないものの
USD買いJPY売りで同じです。つまり、1), 2)を組み合わせることで
7840ドルのUSDJPYのロングポジションと同じ
ことになります。

直感的に理解するには、次のような数式にします。

 AUD/USD(-) × AUD/JPY(+) = USD/AUD(+) × AUD/JPY(+) = USD/JPY(+)

という関係です。()内の符号はプラスはロング、マイナスはショートです。
ただし、1) と 2)でポジション数が違うときは、単純にこのような関係には
なりません。

この結果をどう考えればよいのでしょうか?

1)を1万通貨ショート、2)を1万通貨ロングすることで
ドル円ロングとほぼ同じになってしまいました。

証拠金は、1), 2)それぞれのポジション毎に必要なので単純にコストが2倍です。
レートのスプレッドと、スワップポイントのスプレッドも2重に発生して不利です。
結局この組み合わせは、投資効率が悪いといえます。


あまり意味がないようにも思えますが、次のような場面では有効かも知れません。

 A) 擬似的な両建て(利益確定したい時)
  AUDJPYのロングポジションがあり、そろそろ高値圏だと思われるため
  利益確定をしたいとします。しかしスワップ金利がなくなるのは避けたいとき
  相関の強いAUDUSDをショートすることで擬似的な両建てとなります。
  このようにすると、AUDJPYが下落しても発生した評価益はほぼ確保されます
  (相関関係が続く限り)。さらにスワップ金利も入ってきます。
  AUDJPYが上昇すると、評価益はそれ以上増えませんが、スワップ金利は
  やはり確保できます。
  
 B) 擬似的な両建て(損失を限定したい時)
  AUDJPYのロングポジションがあり、評価損が拡大しているとき
  これ以上損を増やしたくないけど、スワップもあきらめられない
  というときは、AUDUSDのショートで擬似的な両建てをします。
  これによって、AUDJPYがどちらに動いても評価損はほぼ固定されます。
  スワップ金利も継続して入手できます。
  
 C) 通貨の分散
  この例はAUDUSDショートと、AUDJPYロングを同じ枚数にしたため
  AUDが帳消しになりUSDJPYと同等のポジションとなりました。
  しかし通貨数を異なるように配分すれば、AUD, USD, JPYそれぞれ
  について買いと売りで通貨分散の効果があります。

A),B)とも疑似両建のためには証拠金が必要です。このポジションが
本当に効果的なのかはよく見極める必要があります。

C)は間違いではありませんが、複数ペアでポートフォリオを組んでいて
ある通貨について売りと買いの反対のポジションが存在するときは
一般的には資金効率が悪くなる
ということを意識しておいた方が良さそうです。

AUD, USD, JPYの3つの通貨について円を売ってAUDとUSDを買うという
分散投資をするなら
素直にAUDJPY、USDJPYロングの方が資金効率は良いことになるでしょう。

デイトレードやスイングトレードのような比較的短期的なトレードでは
このようなことをあまり意識しなくても問題にならないと思いますが
スワップ派は、一度保持したポジションは基本的にそのまま持ち続ける
ので分散の効果や資金効率をよく考慮するのが重要です。
自分は、どの通貨を買いたいのか、売りたいのか。ここをよく
考えてからペアを選ぶのも良い方法だと思います。

通貨分散はスワップ派の基本戦術です。
スワップ派のポートフォリオを参考にするならランキングサイトで!
2006/12/01(金) 18:20
スワップ派が通貨を選択するときは、その通貨のリスクとリターンの両方を見ます。

●リスク:FXにおける通貨のリスクとは通貨ペアのポジションをとったときの為替変動です。為替変動リスクを示す指標としてよく使われるのが、変動率の標準偏差(ボラティリティ)です。変動率は以前にも紹介しました。

●リターン:スワップ派にとってのリターンは「為替差益」ではなく「スワップ金利」です。

このように考えると、リスクとリターンを計算し比較することでどの通貨ペアが有利なのかを知ることができます。

今回はリスク、リターンそれぞれの数値を通貨ペア別にグラフ上にプロットし、視覚的に分かりすくしたものを紹介します。

FXスワップ派リスク対リターン

※統計期間は2004年1月~2006年11月末

横軸がリスクで、縦軸がリターンです。右に行くほどリスクが高く、上に行くほどリターンが高いことを示しています。通貨ペア別にリスク対リターンが一目で分かりますね。リターン(スワップ金利)は最新のレートから年率に換算しています。

同じリスクをとるなら、リターンが高いほうが有利です(NZDJPY>AUDUSD)。同じリターンを取るなら、リスクが低いほうが有利です(GBPCHF>EURJPY)。

そして、複数通貨をうまく組み合わせることで、リスクとリターンを左上の理想的な位置へ近づけることができます。

今回、この表を作成するのに協力してくださったのはロストマンさんです。
ロストマンさんは、第2回FXリアルトレードコンテスト(2005年9月~12月)で優勝された経験があり、またスワップ派としての投資戦略はとても緻密で、データ分析も非常に深い考察をされています。私もいつも勉強させていただいています。各所にちりばめられたお宝記事を探してみてください。

ヒラリーマン投資家の外国為替証拠金取引

ロストマンさんの複数通貨の分散、30以上のマイナー通貨まで駆使した投資戦略はとても参考になります。

為替戦略 複数通貨ペアのポジションを持つ

これからもスワップ派を応援するならランキングサイトで!
2006/11/26(日) 19:50
為替証拠金取引では、ポジションのリスクを知るためよくレバレッジが使われます。
レバレッジは、ポジションの取引金額÷証拠金額で算出できるわけですが、どの通貨ペアに対しても同じようにレバレッジで計算して良いのか?
一つの問題としては、為替レートのボラティリティ(変動率)が考慮されていない点があります。

例えば、ランド円とポンドスイスを比べると、ランド円の変動率の方がかなり高いわけですが、レバレッジを同じにした場合、当然ランド円の方が証拠金不足になる確率が高いわけです。つまりレバレッジの適正値は、通貨ペアによって異なるということですね。

短期で運用する場合はさほど問題にならないかもしれませんが、スワップ派が中長期運用する場合は、この点を考慮してポジションのリスクを把握する必要があります。このためにVaR(バリュー・アット・リスク)というリスク管理指標があります。

この点について、鋭く考察されているケロさんのブログを紹介します。

スワップ派-年率40%をめざす

様々な通貨ペアへの分散投資とポートフォリオのリスク管理について、またVaRについてEXCEL計算方法等を詳しく解説されています。通貨ペアが133種類というJNSのFX-Naviメインを使いこなした通貨の選び方や、マイナー通貨の情報も充実していて大変参考になります。

次回もすごいスワップ派が登場します!ランキングにも参加中
2006/11/17(金) 11:28
スワップ派が長期の運用で為替変動に耐えるための方法として、究極(?)のリスクヘッジ方法は通貨オプション取引だと思います。
今回紹介するのは、スワップ用のポジションと組み合わせて「掛け捨て保険」として利用する通貨オプションです。

たとえば、買い持ちのポジションが想定よりも下落しそうなとき、それもトレンドが変わってしまいしばらくは下落基調が続きそうなとき、こんなときはどこまで下落するのか、強制決済にならないかと不安になります。
通貨オプションという選択肢があれば、ただ様子を見守るだけではなく、保険をかけて下落に備えることができます。万一、さらに下落したときでも損失を小さく抑えることができます。また、この間も資金管理とポジションの管理をうまくすれば、スワップ金利も受け取り続けることができます。ただし、下落しなかった場合は保険をかけた分だけコストがかかります。これが、掛け捨ての保険と表現する理由です。

どのように保険をかけるかというと、買い持ちのポジションがある場合、「ある価格で売ることのできる権利」というプットオプションを購入します。このオプションを、下落が見込まれる時期に買います。たとえばドル円で115円のときにプットオプションをある数量買います。すると115円で売る権利を持っているためたとえば110円とか105円のように下落したとき、このオプションの価値が上がっていくことになります。このオプションを使うことで、買い持ちポジションの為替差損を相殺することができます。かかったコストは、オプション購入分だけですみます。何もしなかった場合に比べて、為替差損を少なくすることができます(購入するオプションの数量により利益が変わる)。もし、115円から下落しなかった場合は、このオプションを使うことはなくなるので、引き続きスワップ金利を受け取り続ければよいということですね。

このように下落に耐えながらリスクをヘッジする通貨オプション取引は、スワップ派の命綱といえるでしょう。私自身もまだ勉強中なのですが、今後実際に取引をして経験を積んでいきます。
ランキングでオプション取引を活用しているスワップ派を応援!

金融商品としての通貨オプション取引は、日本ではまだまだマイナーな存在です。
この通貨オプション取引を知るきっかけとなったサイトを紹介します。
スワップ派のリンクで懇意にさせていただいているtoyolabさんのサイトです。

Toyolab FX - 手ぶらで為替取引

通貨オプション取引を扱っている業者(海外、国内)のサービスや使い勝手に関する情報が充実しています。また実際に通貨オプション取引を行った売買結果が考察とともに記事になっていますので、大変参考になります。
2006/04/03(月) 22:00

これまで3回にわたって主要通貨の相関係数を調べてきました。


今回は、この相関が実際のトレードでどのように有効に働くかを調べます。調査する対象は次の組み合わせです。

  1. ドル円/ユーロドル(逆相関大)
  2. ドル円/ポンドスイス(相関小)

※相関係数の算出対象期間は2003/3/13~2006/3/10までの約3年間

 

それぞれ順番に見ていきます。

 

1.逆相関の大きい通貨を2つ持てば損益は相殺されやすくなる

ドル円/ユーロドルの相関係数は-0.83なので逆相関が大きいです。この2つを同時に保有するとそれぞれのレート変動は相殺される効果が高くなります。ポジションを単独で持つときと、2つを同時に持つときでどのような違いがあるかを表にしました。

いずれも2003/3/31に買い、2006/3/10まで持ち続けたときの3年間における最大含み益、最大含み損と3年間の受け取りスワップポイント合計です(以下全て円換算、スワップポイントは三菱商事フューチャーズの政策金利一覧表を基に計算)。

 

保持通貨 最大含み益 最大含み損 スワップ益 通貨数
ドル円のみ
\354,000
\1,542,000
\482,405
100,000
ユーロドルのみ
\2,731,620
\482,641
\-19,532
100,000
ドル円/ユーロドル
\709,174
\172,835
\231,436
50,000 + 50,000

 

ドル円のみの場合、最大含み損は約150万円。ユーロドルのみの場合、最大含み損は約50万円です。2つ同時に保持した場合、最大の含み損は大幅に減って約20万円となります。逆相関の大きい通貨を組み合わせることで、単独で保持するよりも含み損は大きく減ることがわかります。ただし、逆相関は相殺効果があるため含み益も減ることを表から読み取ってください。

 

2.相関の小さい通貨を2つ持てば損益のぶれは小さくなる

ドル円/ポンドスイスの相関係数は-0.24なので相関は小さいです。この場合はどうなるのでしょうか。上と同じ条件で表にしました。

 

保持通貨 最大含み益 最大含み損 スワップ益 通貨数
ドル円のみ
\354,000
\1,542,000
\482,405
100,000
ポンドスイスのみ
\1,962,653
\447,061
\1,562,099
100,000
ドル円/ポンドスイス
\779,375
\742,503
\1,022,252
50,000 + 50,000

 

単独で保持した場合の最大含み損は1のケースと似ていますが、2つ同時に保持した場合の最大含み損は約75万円です。ドル円を単独で保持するときよりも減り、ポンドスイス単独で保持するときよりも増えています。含み益についても同様です。相関の小さい通貨を組み合わせることで、単独で保持するときの損益が平均化されることがわかります。

さて、それでは相関の大きい通貨を2つ持つとどうなるのでしょうか?・・・・

 

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2006/03/23(木) 00:02

リスク分散に効果のある欧州通貨について前回の記事で調べました。このときは3年間における相関係数を調べましたが、今回は約7年間の相関係数について調べます。また、その結果を3年間のものと比較してみます(相関のことがよくわからない場合はこちらの記事)。

下の表を見てください。 

 

相関

USDJPY 

EURGBP

EURCHF

GBPCHF

USDCHF

EURUSD

GBPUSD

USDJPY

1.00

-0.18

-0.44

-0.09

0.35

-0.45

-0.56

EURGBP

 

1.00

0.32

-0.83

-0.89

0.89

0.75

EURCHF

 

 

1.00

0.26

-0.18

0.37

0.38

GBPCHF

 

 

 

1.00

0.81

-0.69

-0.55

USDCHF

 

 

 

 

1.00

-0.97

-0.93

EURUSD

 

 

 

 

 

1.00

0.97

GBPUSD

 

 

 

 

 

 

1.00

 ※1998/9/1~2006/3/1の約7年半の月平均値より算出(同じ組み合わせは空欄) 

 

相関が小さい(リスク分散効果が高い)組み合わせは、次のものになります。

 

  • ドル円/ユーロポンド(-0.18)
  • ドル円/ポンドスイス(-0.09)
  • ユーロスイス/ドルスイス(-0.18)

 

逆相関が大きい(相殺効果が高い)組み合わせは、次のものになります。

 

  • ユーロポンド/ポンドスイス(-0.83) 
  • ドルスイス/ユーロポンド(-0.89)
  • ドルスイス/ユーロドル(-0.97)
  • ドルスイス/ポンドドル(-0.93)

 

なお赤太字は相関が高いものを示しています。

さて、この結果は3年間のものと違うのでしょうか?下の表を見てください。 

 

相関係数(ABS)

USDJPY 

EURGBP

EURCHF

GBPCHF

USDCHF

EURUSD

GBPUSD

USDJPY

0.00

0.31

0.16

0.16

0.46

0.38

0.25

EURGBP

 

0.00

0.36

0.02

0.95

0.93

1.13

EURCHF

 

 

0.00

0.28

0.04

0.04

0.05

GBPCHF

 

 

 

0.00

0.92

0.89

1.03

USDCHF

 

 

 

 

0.00

0.00

0.01

EURUSD

 

 

 

 

 

0.00

0.03

GBPUSD

 

 

 

 

 

 

0.00

 

 

これは3年間の相関係数(前回分)と7年間の相関係数(今回分)の値の差を絶対値で表したものです。つまり、この値が大きいほど3年間と7年間で相関に変化があり、値が小さいほど相関に変化がないことを示しています。

相関の傾向ががらりと変わってしまった(差が0.8以上)ものを赤字で示しました。また相関が3年間でも7年間でもあまり変わらない(差が0.2以下)ものを太字で示しました。ドル円とポンドドルの組み合わせも0.25なので、まずまずの数値ですね。

 

結論にいきます。 3年と7年でほぼ同じ相関係数であるものだけを残します。その中で、相関が小さいためリスク分散効果が高い組み合わせは、

 

  • ドル円/ポンドスイス
  • ユーロスイス/ドルスイス

 

であり、逆相関が大きいため相殺効果が高い組み合わせは、

 

  • ユーロポンド/ポンドスイス
  • ドルスイス/ユーロドル
  • ドルスイス/ポンドドル

 

となります。数値をよく見ると、他にも良い組み合わせがあることに気がつくことでしょう。

以上、スワップ益を長期間にわたり受け取りつつ、リスクを少なくするための通貨の組み合わせを調査しましたが、いかがだったでしょうか。

 

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2006/03/14(火) 13:27

スワップ運用においてリスク分散に効果のある通貨として、前回はクロス円通貨の相関について調査しました。

好評のようでクリック率が上がりました。ありがとうございます。
そこで早速今回は、欧州通貨の相関を調べてみました。
(相関のことがよくわからない場合前回記事

下の表を見てください。

 

相関

USDJPY 

EURGBP

EURCHF

GBPCHF

USDCHF

EURUSD

GBPUSD

USDJPY

1.00

0.12

-0.27

-0.24

0.81

-0.83

-0.82

EURGBP

 

1.00

-0.04

-0.85

0.05

-0.03

-0.38

EURCHF

   

1.00

0.54

-0.14

0.34

0.33

GBPCHF

     

1.00

-0.12

0.20

0.48

USDCHF

       

1.00

-0.98

-0.92

EURUSD

         

1.00

0.94

GBPUSD

           

1.00

※2003/3/13~2006/3/10の約3年間の日足データより算出

 

ドル円と相関が低いのは、ユーロポンド。相関が高いのは、ドルスイス。
また、ドル円がユーロドルと逆相関であることは有名ですね。前回記事にも書きました。

 

相関がほとんどない(リスク分散効果が高い)組み合わせは、

 

  • ユーロドル/ユーロポンド (-0.03)
  • ユーロスイス/ユーロポンド (-0.04)
  • ドルスイス/ユーロポンド (0.05)
  • ドル円/ユーロポンド (0.12)
  • ドルスイス/ポンドスイス(-0.12)

 

となっておりユーロポンドはこのどれとも相関が極めて小さいです。

 

逆相関が高い(相殺効果が高い)のは、

 

  • ドルスイス/ユーロドル(-0.98)
  • ドルスイス/ポンドドル(-0.92)
  • ドル円/ユーロドル(-0.83)
  • ドル円/ポンドドル(-0.82)

 

の組み合わせになります。

 

現在スワップが高くてリスク分散に効果がある組み合わせは、

 

  • ドルスイス/ポンドスイス(-0.12)
  • ドル円/ポンドスイス(-0.24)
  • ドル円/ユーロスイス(-0.27)

 

となります。

 

いかがだったでしょうか。今回は、3年間のデータだけを集計しました。7年分のデータは別の機会に発表します。

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2006/03/12(日) 00:30

スワップ運用において、通貨をひとつだけ持つのはリスクが高くなります。


このため、複数の通貨を複数つことにより、リスクを分散させ結果的に含み損の拡大を抑える方法があります。


ではどの通貨を持てばよいのでしょうか?同じような値動きをする通貨を持ってもあまりリスクの分散にはなりません。


通貨の動き方を知るには、相関係数が目安になります。為替通貨における相関係数とは、ある期間におけるふたつの通貨ペア(例えばドル円とユーロ円)の関係の強さのことです。数値の範囲は-1.0 ~ 1.0で、1.0に近いほど相関性が強く、0の時には無相関となります。数値がマイナスのときは逆相関となり、-1.0に近いほどく逆相関が強いことを示します。


つまり相関係数とは、1に近いほどそっくりな動き。0に近いほど全く関係のない動き。-1に近いほど、そっくり反対の動きということですね。


今回は、クロス円通貨について相関係数を調べてみました。おまけでユーロドルもつけています。


下の表を見て下さい。


相関 USD円 CAD円 NZD円 AUD円 GBP円 EUR円 CHF円 EURUSD
USD円
1.00
0.23
-0.13
-0.12
0.30
0.12
0.20
-0.43
CAD円
0.23
1.00
0.82
0.81
0.75
0.73
0.74
0.54
NZD円
-0.13
0.82
1.00
0.97
0.84
0.89
0.87
0.89
AUD円
-0.12
0.81
0.97
1.00
0.82
0.88
0.82
0.87
GBP円
0.30
0.75
0.84
0.82
1.00
0.95
0.94
0.70
EUR円
0.12
0.73
0.89
0.88
0.95
1.00
0.97
0.84
CHF円
0.20
0.74
0.87
0.82
0.94
0.97
1.00
0.78
EURUSD
-0.43
0.54
0.89
0.87
0.70
0.84
0.78
1.00

過去7年半(1998/9/1~2006/2/1)の月足レートをもとに相関係数をEXCELにて算出(縦横どちらから見ても同じ)


ドル円の行をみると、相関が小さいところで0.12(豪ドル円、ユーロ円)、相関が大きいところで0.30(ポンド円)となっています(ユーロドル除く)。


その他の通貨はどうでしょうか。USD円以外の組み合わせは、0.7以上の高い数値となっています。


つまりカナダ円、ニュージーランドドル円、豪ドル円、ポンド円、ユーロ円、スイス円の中から選んだ組み合わせではリスク分散の効果は期待できません。


ドル円だけがどの組み合わせとも相関が小さく、リスク分散の効果が期待できるといえます。


ちなみに、ユーロドルについてはどうでしょうか。ユーロドルはドル円(-0.43)やカナダ円(0.54)とはあまり相関がなく、その他のものとの組み合わせは0.7以上で相関が大きいです。


次に、相関係数を算出する期間を変えてみます。上の例は、7年半という比較的長めの期間から算出しました。下の表は、過去3年間における相関係数です。


相関 USD円 CAD円 NZD円 AUD円 GBP円 EUR円 CHF円 EURUSD
USD円
1.00
0.32
-0.13
-0.16
-0.07
-0.02
0.18
-0.84
CAD円
0.32
1.00
0.81
0.77
0.57
0.66
0.55
0.01
NZD円
-0.13
0.81
1.00
0.92
0.78
0.75
0.55
0.44
AUD円
-0.16
0.77
0.92
1.00
0.71
0.70
0.38
0.41
GBP円
-0.07
0.57
0.78
0.71
1.00
0.81
0.70
0.43
EUR円
-0.02
0.66
0.75
0.70
0.81
1.00
0.87
0.48
CHF円
0.18
0.55
0.55
0.38
0.70
0.87
1.00
0.29
EURUSD
-0.84
0.01
0.44
0.41
0.43
0.48
0.29
1.00

過去3年(2003/2/7~2006/2/7)の日足レートをもとに相関係数をEXCELにて算出(縦横どちらから見ても同じ)


ここでも、ドル円だけが他の組み合わせとは相関が小さく、ドル円を除いた通貨ペアでの組み合わせは相関が大きくなっています。


つまり、ドル円と、その他どれかひとつの通貨ペアとの組み合わせだけがリスク分散の効果が期待できるといえます。


ちなみに、ドル円とユーロドルの相関係数は-0.84となっており過去3年間においてはほぼ逆相関の関係にあります。このためドル円の買いポジションとユーロドルの買いポジションを持っていると、為替変動は相殺されリスク分散の効果は高いです。ただし、ユーロドルはマイナススワップのため受け取るスワップポイントは少なくなります。


今回の調査からわかったことをまとめると、


  • ドル円と他クロス円の組み合わせはリスク分散効果が高い。
  • クロス円通貨同士は相関が高いためリスク分散の効果はない。
  • 3年間および7年間において同じ傾向である。

ということになります。


次回はクロス円以外の相関も調べてみます。


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2006/03/03(金) 15:59
スワップ運用にとって最大のリスクは、為替変動です。そして為替変動により含み損が拡大したときに証拠金が足りなくなることが最大のリスクです。

スワップ運用は数年間に渡りポジションを保持することが前提です。この間、保持通貨が最も下落する時のレートと取得時レートの「値幅」が少なければ少ないほどリスクが小さくなります。

そのリスクがどれくらいあるかは、過去のレートが参考になります。あなたの保有しようとしている通貨は、今からどれくらいまで下落する可能性があるのでしょうか?

今回は過去約7年間の月足データをもとに、主要なクロス円通貨の統計をとってみました。



ドル円カナダ円NZD円豪ドル円ポンド円ユーロ円スイス円
最大値144.9102.984.388.9232.0160.999.0
最小値102.169.342.956.6154.492.460.5
平均値116.981.463.274.0187.1125.380.9
変動値幅42.833.641.332.377.668.538.4


※過去7年半(1998/9/1~2006/2/1)の月足レートをもとに最大値、最小値、平均値を算出。値幅は、最大値と最小値の差。

取引単価が10000通貨の場合、変動値幅を10000倍することでポジション1枚あたりの含み損リスク額(とでも呼んでおきましょう)が算出できます。

例えばポンド円なら77.6 x 10000 = 約78万円 の含み損が発生する可能性があるということです(1枚あたり)。

豪ドル円は32.3と比較的低い数字になっていますね。最大の含み損リスク額は約33万円です。スワップ派から「金利が高く、安定している」といわれる理由がわかります。

ただしこのケースは最大レートで買ってしまった場合に発生する最大の
含み損です。実際にはポジションを取ったときのレートによりリスク額は変化します。

従って、長期スワップ運用において為替変動リスクを少なくする(その1)には次のことが重要になります。

 ・保有ポジションの最大下落時リスク額を考慮した投資計画を立てる
   →高値圏にあると思われるときはポジションをとらない
   →余裕資金を多めにとっておく(レバレッジの調整)

 ・変動値幅の低い通貨を選び、高い通貨を避ける
   →豪ドルはリスク低く、ポンド円はリスク高い

それでは豪ドル円を安値圏まで待って買えばよいのでしょうか?実際には、それではトレードができないでしょう。その時には金利が変わっているかもしれません。

含み損の発生リスクを抑えるためのもう一つの方法として「通貨の分散」があります。保持した通貨が一方的な下落トレンドになっても他の通貨が下落しなければ、含み損がどんどん増えていくようなリスクを
抑えることができます。

ではどの通貨を持てばよいのでしょうか?
過去の値動きにおいて、動き方が「似ていない」通貨をもてばよい事になります。変動の傾向がどれだけ似ているかを、相関と呼びます。

次回はクロス円通貨における相関を調べて、どの通貨を持つのがよいかを検討します。

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