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■複数チャートを同時に見たいとき
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中長期の為替証拠金取引でスワップ金利をうまく受け取る方法を研究。リスク少なく効率良いFX取引をシミュレーションで検証し実践しています。
- スワップ派のFX利益確定タイミングはいつ?
- スワップ派はどのFX通貨をどのタイミングで買うべきか。
- スワップ派の通貨ペアを選ぶポイント(1)
- スワップ派の通貨ペアを選ぶポイント(2)
- スワップ派なら通貨の組み合わせと資金効率を考える
- スワップ派のFXリスク回避方法とは
- スワップ派はこうして含み損拡大を乗り切る
- 含み損の発生リスクをおさえるには
- FXリスク分散効果のある通貨の組み合わせは
- 欧州通貨でリスク分散するには(1)
- 欧州通貨でリスク分散するには(2)
- 相関がFXの役に立つか検証する
- なぜFXスワップポイントは変動するのか?
- FXスワップ金利はどこまで有効なのか検証する!
- NZDJPYが50円になってもスワップで乗り切る
- FXで毎月2万円ずつアフリカランド円を買い続ければ2010年にはどうなるか?
4月のG7でユーロ高懸念が表明され、仏外相もこれに同調しています。
・G7でユーロ高懸念表明へ
・ユーロ相場は懸念すべき水準
G7声明が相場に影響を与えなかったとのレポートもありますが、その後こんなこともありました。
・G7声明の強調によりユーロ下落
こうしたメッセージは時として相場を逆方向に動かすこともありますが、今回はそうではないようですね。
ユーロドルは、2002年以降ほぼ一本調子で上昇してきました。去年のサブプライム問題から米経済の悲観的ニュースが急に増え、「ユーロ上昇&ドル下落」が最近始まったかのように思いがちですが、実際にはずいぶん前から静かにじわじわとトレンドが続いていたわけです。
ユーロ/ドルの7年間チャート(2001年〜2008年)

ユーロ高ドル安トレンドが長期でまだまだ続くのか?
為替のサイクルからはあり得ないと考えられます。トレンドが変わるタイミングがいつなのかは、後になってみなければわかりません。しかし今はいろいろな条件が重なってユーロ高が一服するタイミングといえそうです。個人的には、ここのところ下落したポンドにつられてユーロもそろそろ下落してもおかしくないと思っています。
ユーロが下落する場合、他の通貨への影響はどうなるでしょうか。
ここ1年くらいで、ドル円相場が123円から95円と大きく動きました。円高円高といわれましたが、実際にそれほど大きく動いていない通貨ペアもあります。
為替レート騰落率の推移4年間(2004年〜2008年)、ドル円、ユーロ円、ポンド円、豪ドル円、NZドル円

これは4年間の主要通貨ペアの騰落率です。確かにドル円は、ドル安円高となっていますがユーロ、豪ドル、NZドルは円高というよりもむしろ円安水準にあるといえます。
もしユーロが下落して仮にポンドのようになるとすると、つられやすいのは豪ドル、NZドルです。過去の相関からもオセアニア通貨は比較的ユーロ圏と連動性が高いのです。
スワップ派は、仕込みのチャンスなのか?あくまでも個人的な見解です。
・ドル/円:今すぐは金利が低いが、長期では買いチャンスか?(利下げ打ち止め、利上げ予測もちらほら)
・ユーロ/円:ユーロ高もここら辺が上限?買い増しは控えたい(金利先行き不透明、ユーロ安に向かうかも)
・豪ドル/円:ユーロにつられてそろそろ下落トレンド開始?下げ待ち。
・ユーロ/ドル:いよいよショート開始? 米ドル高、利上げに期待。
いずれにしても相場の方向性が見えてきつつあるので、スイングや中期投資で差益を狙っていくこともできそうです。
では、高金利の通貨を買いたいスワップ派はどうするか?オセアニアの高金利狙って投資してもよいのでしょうか?
オセアニア通貨は高値どまりしているので、ユーロにつられて下落すると調整幅は大きくなるでしょう。ユーロ下落なら、オセアニア通貨も下落リスクが高いといえます。スワップ派のじっくり投資、金利重視で安く買いたいなら時期尚早ともいえます。
では、新規ポジションを狙うスワップ派は、何もやることがなくただ下げるのを待っているだけでよいのでしょうか?機会損失をしているという考え方もあります。待つ間に、何か出来ることはないのでしょうか。
最近、スワップ用のポジションとオプションを組み合わせた投資手法でシミュレーションをしています。面白いテーマなので、これから何回かに分けて記事を書いていくことにします。
為替の過去を振り返るならFX分析ツールをお試しください。
このようにレートの連動性があり、つまり相関性の高い通貨ペアを利用して、さや取りができないかということは時々話題になります。
例えば、NZD/JPYとAUD/JPYとのロング・ショートポジションです。円に対してAUDが下がっても、NZDも下がるのであれば、AUDショート、NZDロングにすればトータルで為替変動の影響が少なくなります。この間スワップを得る(豪ドルは支払、NZドルは受取なので大きくはない)こともできます。あるいは、このレートの差が大きくなっていればそのさやを狙うということです。AUDとNZDの開きが大きければ、小さくなると見込んでそれぞれ反対のポジションをとるということです。
そしてこの話題にたいして、それなら最初からAUD/NZDのショート(あるいはロング)ポジションでいいのでは?という指摘が出てきます。長期保持のスワップ派なら、結論から言うとこれはほぼ正しいです。
ただし、FXでは最小の取引単位が1000とか10000なので資金量が多くないと、同じ状態を作るのは難しいのです。また、さやをとるという意味で二つのポジションをあえて別々にしておくのが有効な時もあり全く同じ意味をもつというわけではありません。
個人的には、さや取りは、なかなかうまくいくものではないと考えていますが、まず、AUD/JPYとNZD/JPYは、AUD/NZDの合成ポジションと同じなのか?まずはここをしっかりと確認しておきたいので、実際にシミュレーションを使ってみます。
今回は例として、EUR/GBPをピックアップします。
※本記事はEUR/GBPのショートポジションを推奨するものではありません(事例紹介、シミュレーション例です)
なお2007年1月1日を取引開始時とし、その時点で以下のレートとします。
GBP/JPY 234.5
EUR/JPY 157.87
EUR/GBP 0.6732
また、1000通貨単位で注文できるとします。
ケース1) GBP/JPYロングとEUR/JPYショート
GBP/JPYを 10000GBP
EUR/JPYを -15000EUR
のポジションを同時に建てます。このとき円換算では、
10000GBP = 234.5万円
-15000EUR = -236.8万円 (= -15000 * 157.87)
となり、2万円程度の違いはありますが円換算でほぼ同数量となるようなポジション比率です。
ケース2) EUR/GBPショート
EUR/GBPを -15000EUR
のポジションを建てます。これはポンドに換算すると
15000EUR = 10098GBP (= 15000 * 0.6732)
となり、ケース1と近くなることがわかります。
さて、この損益の推移がどうなるかをエクセルシートで計算してみました。
※エクセルファイルはブログに添付できなかったので、ファイルを希望される方はメールください
結果としては、1)と2)のケースの差は、大きい時でも3000円くらいしかなりません。
ポジション量をぴったり合わせられないので誤差が生じるということです。

上の図は変化率をそれぞれ計算したものです。現在価値を1.0としたときの価値変化を示しています。赤線がケース1、青線がケース2となっています。ほとんど同じであることがわかりますね。
ためしにポジション数量を同じに合わせてみるとぴったり同じになります。
そのためには、
GBP/JPYを10000GBPにするなら、EUR/JPYを-15000ではなく、-14854EURにします。
そして、EUR/GBPも-14845EURとなります。
こうすれば、為替損益はぴったり同じです。
といっても、FXではこのような単位で注文ができないので、若干違いが出てくるということになります。
(為替レートのスプレッドや取引手数料、証拠金などでさらに違いはあります)
さて、それではひとつで合成できる通貨ペアがあるのに、ポジションをわざわざ二つに分解することに意味があるかどうかということです。これは分解した場合は、売買時期をずらすことができるという点でメリットがあるかもしれません。
単一ペアの場合は、ポジションを閉じればそれでおしまいですが、2つのばあいは、ポジションをとるときと閉じるときを必ずしも同じにする必要はないので、有利だと思った時に売買することができるというわけですね。
ポートフォリオに登録すれば、単一通貨との比較をシミュレーションできるFX分析ツール。今回のグラフもこのツールを使用しています。
関連した記事を前にも書いています。
スワップ派のFX通貨の組み合わせ
同じFX長期投資仲間でもある為替バカさんが書かれた本です。
FX初心者が、外貨投資で長期投資をするために必要な知識が幅広く書かれています。
FXのスワップ初心者にはとても役立つ本に間違いありません。
レバレッジや、スワップの仕組みといった基礎的なことは勿論、個人投資家に有利なFX投資法としての低レバレッジのスワップ金利投資法をうまく解説されています。
私がブログや書籍等で、これまであまり紹介できなかった以下のような点にも触れられています。
・スワップ運用のためのFX業者選び
・くりっく365のメリット・デメリット
いまのような円高で、これからFXで投資を始めたいという人には参考になる部分が多いでしょう。
通貨の選び方や、リスクの計算の仕方など理論的な内容も触れられています。
ローリスクで年20%の複利運用! 初心者でもできるFXスワップ運用
なお本で紹介されているエクセルの計算が面倒だという人は、拙作「FX分析ツール」をお使いいただくことで、レートの取得や、計算の手間を大幅に削減することができますのでよろしければご検討ください。
今年からFXを始めた人はとても参入しやすいタイミングになってきているようです。
ドル円は100円割れが話題になっていますが、ドル円は今時点ではスワップ狙いで行く場合はさほど魅力がありません。米ドル利下げによりスワップのリターンがあまり期待できないことが一番の理由。もう一つはまだ円高の反転が見えないこと。
金利がある程度高く、買いやすくなっているのはポンドでしょう。去年最高値の約250円から200円なので20%以上の下落は、米ドルと同じくらいの下げていることになります。ポンドは金利が長期でも高めの通貨に分類されます。
次に下げを待ちたいのはオセアニア通貨です。円高の影響をあまり受けていないのですね。
これからFXをという方は、すぐにドル円ではなくこれらの通貨も検討していくのが良いと思います。
やはり過去のチャートとそれぞれの通貨との関係をチェックするのは必須ですね。
一例ですが以下のチャートは、2007年3月から2008年3月までの主要通貨ペア(対円)の騰落率です。

ドルとポンドが大きく落ち込んでいるのがよくわかります。
マニアックな内容で、更新頻度も低いこのサイトに、これだけ多くの方がアクセスしていただいたのは本当にありがたいことです。もっと充実した記事を多く書いていこうと決心しました。これからもよろしくお願いします!
さて、FXでいろいろな通貨ペアを組み合わせることで、為替変動リスクを低くして、一定のリターン(スワップ金利)を得るという考え方は、モダンポートフォリオ理論からきています。
例えば円売りに集中したポジションでは、円高が発生した時に損失が一気に膨らみますが、円に関係のない通貨ペアを持っていれば、その影響を少なくすることができます。よって、値動きの連動性に注目し、分散効果の高い通貨ペアを選んでいくのがこれまで私が実践している方法です。もちろんタイミングは重視しますし、レバレッジも抑えていきます。円高があっても想定内のことで慌てることなく次の戦略をたてられるようになりました。
ところで、ここのところ世界的にみてインフレが進んでいるという見方があります。つまり貨幣の価値が一国に限って下落するというわけではなく、世界中で同時進行的に通貨の価値が下がるということです。もちろん為替レートの変動はあるわけですが、それ以上にインフレが進むという状況のことです。
当初は外貨投資をしていれば、たとえ長期で円安になっても、外貨を持っているので大丈夫というように考えていましたが、お金の価値が全体的に目減りしているとすれば外貨だけを持っているのもリスクということになります。
そこで、海外不動産投資をやったり、新興国の株式市場などにも注目しているわけです。最近は商品系のインデックスに投資するのも面白いのではないかと思っています。つまりFX外でも国際分散投資を行ってみようかということです。FXはあまりいじることがないので、別の投資も進めていくということです。また折をみて記事を書いていきます。
私がFXから海外投資に興味をもつようになったのは2年前くらいです。
そのことに気がつくきっかけは、ある人との出会いにありました。
ブログで何回か紹介したことのあるチャーリーさんです。
20代から身一つで事業を行い、成長させて、ビジネスの幅を増やしてきました。投資に関してもさまざまな分野でやっておられます。大きな成功と大きな失敗を繰り返しながら、資産数十億円を築いてきた方のものの見方や考え方や、生きた経験やノウハウをじっくりと聴かせていただきました。
その内容は、SNSの日記にも公開されています。今回それがEBOOKになりました。日記の内容をまとめただけでなく、再編集し新しく書き下ろされています。A4で200ページ以上にもわたる充実した内容は、投資やビジネスに興味がある人にとって、とても参考になると思います。
↓ちょっと売りあおり的な文句がありますが、それは差し引いてレビューなどをご覧ください。
ミリオネア・チャーリー 億万長者入門〜あなたの人生が変わるとき〜
値段以上の価値があること間違いありません。
スワップ派として相関係数の記事を最初に書いてから2年くらい経過します。この間、相関係数が変化したものもあます。つまり連動性の変化があったわけです。これまでの傾向について振り返ってみました。
対象となる通貨ペアはメジャー通貨に限定してみました。
まずは、2004年〜2006年の相関一覧を見てみましょう。
| USD | CAD | EUR | GBP | AUD | USD | EUR | GBP | GBP |
USDJPY | 1 | 0.76 | 0.39 | 0.67 | 0.62 | 0.82 | -0.81 | -0.86 | 0.33 |
CADJPY | 0.76 | 1 | 0.67 | 0.58 | 0.85 | 0.41 | -0.38 | -0.6 | -0.14 |
EURJPY | 0.39 | 0.67 | 1 | 0.73 | 0.61 | -0.17 | 0.21 | -0.01 | -0.43 |
GBPJPY | 0.67 | 0.58 | 0.73 | 1 | 0.56 | 0.26 | -0.25 | -0.2 | 0.21 |
AUDJPY | 0.62 | 0.85 | 0.61 | 0.56 | 1 | 0.37 | -0.27 | -0.42 | 0.07 |
USDCHF | 0.82 | 0.41 | -0.17 | 0.26 | 0.37 | 1 | -0.98 | -0.91 | 0.67 |
EURUSD | -0.81 | -0.38 | 0.21 | -0.25 | -0.27 | -0.98 | 1 | 0.91 | -0.63 |
GBPUSD | -0.86 | -0.6 | -0.01 | -0.2 | -0.42 | -0.91 | 0.91 | 1 | -0.31 |
GBPCHF | 0.33 | -0.14 | -0.43 | 0.21 | 0.07 | 0.67 | -0.63 | -0.31 | 1 |
※相関係数一覧(2004年2月〜2006年2月)
ドル円、クロス円など対円通貨ペアは、どれも相関が高めになっています。これはよく知られた傾向で2年前もそうだったということです。
一方、逆相関(負の相関)として目立っていたのは
・USDJPYとEURUSD (-0.81)
・USDJPYとGBPUSD (-0.86)
・EURJPYとGBPCHF (-0.43)
といったあたりです。とくに、ドル円とユーロドルが反対方向に動きやすいことはよく指摘されていました。なぜこうなっていたのでしょうか。
ドル円とユーロドルのペアは、ドル、ユーロ、円の3通貨で構成されています。このうちユーロと円がドルに対して、同じような動き方をしていた場合、つまりドルに対して、ユーロと円が同じような方向で動いていた場合、相関計算をする2つのペアは「ドル/円」と「ユーロ/ドル」は、「ドル/◎」と「◎/ドル」となり、逆方向に動きやすくなり負の相関が強くなります。ドルに対して、ユーロと円がセットであったと言えます。(ユーロをポンドに置き換えても同じことが言えます。)
では、その2年後の2006年〜2008年ではどうでしょうか。
| USD | CAD | EUR | GBP | AUD | USD | EUR | GBP | GBP |
USDJPY | 1 | 0.09 | 0.18 | 0.57 | 0.24 | 0.65 | -0.43 | -0.03 | 0.79 |
CADJPY | 0.09 | 1 | 0.79 | 0.62 | 0.85 | -0.47 | 0.67 | 0.69 | 0.36 |
EURJPY | 0.18 | 0.79 | 1 | 0.86 | 0.96 | -0.61 | 0.81 | 0.92 | 0.52 |
GBPJPY | 0.57 | 0.62 | 0.86 | 1 | 0.85 | -0.21 | 0.44 | 0.8 | 0.87 |
AUDJPY | 0.24 | 0.85 | 0.96 | 0.85 | 1 | -0.51 | 0.73 | 0.85 | 0.55 |
USDCHF | 0.65 | -0.47 | -0.61 | -0.21 | -0.51 | 1 | -0.95 | -0.73 | 0.23 |
EURUSD | -0.43 | 0.67 | 0.81 | 0.44 | 0.73 | -0.95 | 1 | 0.86 | 0 |
GBPUSD | -0.03 | 0.69 | 0.92 | 0.8 | 0.85 | -0.73 | 0.86 | 1 | 0.49 |
GBPCHF | 0.79 | 0.36 | 0.52 | 0.87 | 0.55 | 0.23 | 0 | 0.49 | 1 |
※相関係数一覧(2006年2月〜2008年2月)
ドル円、クロス円等対円通貨同士の相関は相変わらず高い傾向があるものの、ドル円に関しては相関の弱くなったカナダドル円(0.09)やユーロ円(0.18)、豪ドル円(0.24)などがあります。
また、ドル円とユーロドルの相関係数は、負の相関はあるものの-0.43と、2年前よりも弱くなっています。これが意味することは、ドルと円の連動性が他の通貨に対して高くなってきているということです。
もうひとつの特徴は、ドルスイス(USDCHF)と逆相関となる通貨ペア増えていることです。カナダドル円、ユーロ円、豪ドル円、ユーロスイス等プラススワップになるペアでも逆相関が強くなっています。これは、ここ数年の円キャリートレードの活発化により、クロス円が上昇してきたのに対して、ドル下落とスイスフラン上昇が続いたためドルスイスのレートも下落。結果として反対の動きとなり逆相関が強くなっているのです。
以上のことをまとめてみます。
・2004〜2006年はドルに対して円とユーロがセットで動いていたが、2006~2008年は、ドルと円がセットで動くようになってきた。
・ドル下落が継続し、クロス円が上昇した結果、「ドル/◎」と「△/円」の組み合わせは負の相関が強くなっている。
この傾向が今後も続くかどうかは、ドル次第ということになります。それに付随して円がどうなるかもポイントです。現在は年末からの円高局面で一時的にこの傾向とは違う動きを見せていますがこれがどうなるか。つまるところはここでしょう。
・ドル安は継続するか?
・円高はトレンドになりうるか?
理由は省略しますが個人的には、ドル安はいつまでも続かない(長くてもあと一年?)、円高は短中期的な調整があっても中長期ではゆっくりと円安に向かうと考えています。この間金利の変動もあるでしょうが、長期投資スワップ派としての投資ルール、ポジション戦略はこれまで同様です。
これらの相関係数の計算ツールおよびスワップ派の投資ルールは「スワップ金利運用の極意&FX分析ツール」が大変好評をいただいています。
1月末に発売されるビッグ・トゥモッロウ別冊にFXの特集があり、掲載していただくことになりました。内容は、FXの通貨分散、相関関係、時間分散に軽く触れるという感じです。取材自体は昨年の春頃のお話で、今回はこれを再構成したものです。
本当はポートフォリオの話をしたいのですけど、これは書籍版でもカットされてしまった内容でやはり一般的にはちょっと難しいのかもしれません。
ただし、ポートフォリオ理論なしには通貨の分散を説明しきれないので、今後はこちらについても自作のレポートを作っていこうと考えています。
また、FX分析ツールもよりポートフォリオに特化した内容の別バージョンの開発を現在進めています。春頃にはご案内できると思いますので、ご興味のある方は楽しみにしていてください。
さてFX相場の方、ブログには長らく書き込みをしていませんでしたけどちょこちょこと話をさせていただいたところをこちらにも書かせていただきます。
私が現在思っていることは、円高なので買いのチャンスでもあるということ、これまでと通貨の動きのパターンが違う(欧州通貨とオセアニア通貨の動き、カナダドルの動きなど)のでもう少し様子を見てから仕掛けていきたいということです。
去年の8月、11月、そして年末から現在に至るまでと3回目くらいの目立った円高局面があったわけですが、特に去年8月の時と今回は円高といってもいろいろな通貨の動きをみていくとかなり違ったものになっています。トレンドの変化もありますし、同じパターンではないのですね。逆に、株との連動性など共通していることもあります。
これらのことを今まとめていますので、記事の方で少しずつ紹介していけたらと思います。
はやぶさのメイン口座のFX会社です。聞きたいことや伝えたいことなどいろいろありましたのでいつかここの会社の人とお話しする機会があればいいなーと思っていたのです。
今回は、私が取材をするという形で、セントラル短資の取り組みについて質問しながら意見や要望なども伝えることができました。セントラル短資の特集記事まとめはこちら。
セントラル短資FX
銀行間の資金貸し付け仲介、また為替ブローキング業務などを行ってきた会社です。
日銀の金融オペレーションの実動をやっているなどかかわりも深く会社は日銀のビルすぐ横にありました(11月に三田へ移転済み)。そんな歴史のある会社が為替業務を分社化し、個人へのFXサービスを始めたのです。さぞかし格式高い会社なんだろうなーと、ちょっと身構えてしまっていました。
フロアについてまず感じたのは、社員の方がとても親切で雰囲気がよかったことです。待っている間「いらっしいませ、もう担当は呼ばれていますか?」とすれ違う社員の方に何回も声をかけられました。
会議室に案内されたときはとても緊張してしまいましたが、はやぶさブログもよく目を通していただいているとのことで、とってもびっくりです。
ざっくばらんに質問を交えながらいろいろなことに話が弾みました。イメージしていたようなエリート色や体質の古い会社といった雰囲気はなく、非常に活気のある会社でした。
●短資会社が個人向けFX始めた経緯
金融業界では名の知れた短資会社でも、個人相手のサービスでは全く無名の会社なので相当ハードルが高かったはずです。
「個人向けサービスを始めるのは、本当に大きなチャレンジでした」とのこと。
個人投資家にどうやって知ってもらい、質の高いサービスを提供できるか?
これは設立当初からのテーマだったそうです。ベンチャー気質なのもうなずけます。
●FX顧客の数は予想よりも増えている?
ここ数年はFXブームで口座が爆発的に増えてきたとも言われています。
FX会社としては口座の伸び方は予想よりも多かったのか少なかったのか。
「予想以上に多くのお客さまにご支持をいただいたようだ」と担当の方は言っていました。これにはセン短自身の広告営業以上に、お客さまやブロガーからの情報発信が非常に大きく個人投資家がまさに社会を動かした年であると考えているとのこと。
FXブームと言ってもやはり偶然の産物ではないわけですね。証券口座などに比べるとFXは口座がまだまだ少ないので伸びる余地は大きいのでしょう。
●ターゲットとしている顧客
セン短はスワップポイントが高いことで有名ですが、スワップ派ははたして歓迎されているのでしょうか?
「(金利がいいから)外貨預金をやりたいからFXを始める人が多いので、そのニーズに応えていく」とのことです。
セントラル短資では、当初からスワップポイント(金利)に魅力を感じている人が想定顧客とのこと。つまり「スワップ派は大歓迎」なのです。
またインターバンクでの取引をそのまま顧客の取引に反映させることに強い使命感がありスワップポイントで利ざやを稼ぐようなことはポリシーとしてやらないのだそうです。スワップ金利の水準は維持されることでしょう。
※トレード派向けには【FXハイパー】という手数料無料で最大レバレッジ100倍の口座も始まりました。
●取り扱い通貨ペアの選定方法、今後の予定
当初は少なかった取り扱い通貨ペアですが、スワップ派がリスク分散する上で重要な通貨ペアを積極的に増やしてきています。個人的にはポンド/スイスといった欧州通貨ペアや、南アフリカランド/円の1万通貨単位が始まったので、メイン口座にしようと思いました。最近では、オセアニア通貨/スイスのペア。シンガポールドルの追加など。取り扱い通貨の選定方法や今後の予定について聞いてみました。
「通貨は流動性を特に重要視」とのこと。
流動性に乏しいマイナー通貨は、カバー先銀行が少ないため相場急変時にや24時間安定的なレート提示が難しく、売りたい時に売れないなど顧客にとって不利な取引環境を提供することになりかねないそうです。そんな中でも、今後経済成長が見込まれる国の通貨は積極的に取り入れていきたいという担当者の思いが伝わってきました。
個人的にほしい通貨ペアもお伝えしました。シンガポールドルがせっかく入ったのでクロス円だけでなくUSD/SGDやGBP/SGDなどです。このような合成通貨ペアは、まったく新しい通貨を増やすよりも対応しやすいようです。ぜひ取り入れていただきたいものです。
担当の方も「通貨分散によるリスク分散は非常に重要です。」と。
さすがスワップ派向けの会社です。相関係数を自社のサイトに載せているのはここくらいでしょう。
●外貨受け渡しについて
外貨受け渡しはを非常に面白いシステムです。うまく使えば外国に行く時、両替するよりも断然得なレートで外貨にすることができます。
一番損をするのは空港の両替所です。香港ドル/円などは4円もスプレッドがあったりします。香港ドル円のレートはドル円やユーロ円などに比べると、桁が一つ小さいので2円といっても、率に換算すると実質20円くらいとられているようなものです。ここで外貨受渡しを使えばかなり得をすることになります。例えば100万円両替なら10万円以上の差が出ます。
※残念ながら香港ドルの外貨受けには対応していませんので是非対応をしてほしいものです。
「外貨受け渡しの利用者はまだ少ない」そうです。
取り扱い通貨が1万通貨単位なので、利用機会は少なくなってしまうのが難点。逆に、外貨を口座に入れて取引を開始するケースはあるようです。
例えば今のようにドルや円に対して強くなっているユーロ。ユーロを持っているなら、証拠金としてユーロを入れることで有利になります。また円で出金する際も有利です。
外貨を持っていると投資の幅は広がりより有利な取引をすることが可能です。セン短はその点スワップも外貨で貯まるのが面白いところですね。
●取引システムの改善について
FX口座画面は表示されない情報がいろいろあります。例えばレバレッジ、累積スワップの合計値や、期間を指定した損益計算など。私は表計算ソフトを使って毎月これらの情報を管理しています。今回このような資金管理システムの導入も顧客を代表して提案してきました。
セン短でもこの必要は感じており、適時導入をしていきたいとのことでした。これは是非実現してほしいと思います。
●FX会社の選び方について
長期投資スワップ派としては、FX会社の選定はとても重要です。
先日の金融庁のFX業者点検に対する回答もこちらに掲載されていました。
信託保全の状況はよく指摘されることですが、カバー先金融機関(カバー先銀行)の信頼性も大事なポイントです。カバー先は、顧客の注文を受けてFX会社自身が取引注文を通す金融機関です。カバー先によっては、相場急変時にレートが提示されないケースもあります。
最近は特に、損失をこうむるのは顧客であることが多いようです。
FX業者自体だけではなく、カバー先金融機関の信頼性、財務内容、格付けなども非常に重要で、複数のカバー先を持っていることも重要とのことでした。
ちなみに、セン短のカバー先(カウンターパーティ)もしっかりチェックしておきましょう。
会社の信用力というのはなかなかわからないものですが第三者格付けも参考になります。セントラル短資オンライントレードの第三者格付け(JCR)はBBB+(安定的)です。
これは証券会社の松井証券やマネックス証券と同じクラスになります。ちなみに、親会社のセントラル短資はA−(いずれも2007年12月現在)です。FX会社の信用力としてはトップクラスですね。
以上、簡単に内容をまとめましたが、個人的には長期で口座をもつFX会社としては最適との認識を強くしました。また実際に社員の方と会って話をすることで、方針や考えがよく伝わってきたので今回の取材の収穫は大きかったです。
お忙しい中取材に応じてくださった担当者Iさん、Aさんありがとうございました。
この写真は、顧客の注文やポジションを24時間体制で監視している部屋の様子です。
※特別許可を得たものでありコピー等一切禁止させて頂きます
セントラル短資の魅力を伝える記事はほかにもあります。
セントラル短資をメイン口座にする理由
通貨分散スワップ派にうれしい通貨ペア増
スワップ派にとって、魅力的な高金利のISK(アイスランドクローナ)についてです。
仮に豪ドルをレバレッジ2倍で買うのと、アイスランドクローナをレバレッジ1倍で買った場合、もらえる金利(期待スワップ金利)はどちらもほぼ同水準ということでした(クロス円ペアの場合)。
一方で、過去の為替変動の大きさは、豪ドルと比較しても大差がないということがわかりました。
一つだけ違っていたのは、政策金利の推移です。豪ドルは過去金利が低くても他の通貨と比べて比較的高い水準を維持し続けているのに対し、ISKの金利は2%台ということもあったのです。ここ10年間くらいではかなりの金利変動があった通貨になります。
では今後ISKの金利はどうなるのでしょうか。その前に、いまこれだけ金利が高い理由は何でしょうか。
2003年頃より海外からの投資が活発化したことがきっかけになっているようです。大型プラントやエネルギー系への大型投資などから始まり、以降ほとんど欧州からの投資によってアイスランドは急成長を続けてきました。そのため景気が過熱しており、金利を引き上げることによってこれを抑えようとしているものと考えられます。
データとしては、アイスランドの経済成長率は7.5%(2005年)、同時期の物価上昇(インフレ)率は約5.7%で、ヨーロッパ全体の平均(約2.5%)と比べると大きいのは確かです。
このような経緯で過去最高水準の金利となっていますが、今後は海外からアイスランドへの投資もひと段落し、景気も落ち着いてくるものと思われます。つまり、金利はこれから段階的に引き下げられていくことになるはずです。
もうひとつ特徴的なのは、ISKが流通しているアイスランドは人口たった30万人の国ということです。まさにマイナー通貨です。メジャー通貨と比べると極めて流動性が乏しいといえるでしょう。FXでは取引可能な時間も限定されているようです。
ISKの現在の為替レートについて長期で見た場合、対円、対ドルでは高値圏。対ユーロではほぼ真ん中か、やや安値圏にあるようです。レートについては豪ドルについても、ISKとほぼ同じことが言えます。高金利であるためキャリートレードして使われることが多く、これらの通貨とは連動性が高いと言えます。実際、前回の調査では対円ペアでの相関係数も高かったですからね。
結論として、今後のISKは
・金利は変動しやすく今後は下がっていきそう(過去2%台もあり)
・通貨も下落余地の方がおおきそう
・下落した時は高金利通貨特有の暴落あり(過去アイスランド・ショックあり)
ということなるでしょうか。
このようなリスクがあっても、レバレッジ1倍なら、強制ロスカットを気にせず保持し続けられるのでうまみがあるのは事実です。豪ドルと比べたら、レートの下落と、スワップ金利の下落は大きいかもしれませんが、長期であればレバレッジ2倍の豪ドルよりはリスクは低いと言えそうです。
逆に、レバレッジが高い場合は、ISKは慎重になった方がよいでしょう。高金利通貨ゆえボラティリティが高いのはもちろんですが、流動性に乏しいためレートが飛んだり、スプレッドが広がったりと、取引時間が限られていることも手伝って不利な取引となってしまう可能性が高いからです。下落を考えた場合に、インパクトは大きいです。
長期の外貨投資と考えて含み損があっても耐えられる低レバレッジ・スワップ派には、ISKは一考の余地ありかとおもいます。想定下落ラインを決めておくことを忘れずに!ですね。
ISKなど高金利マイナー通貨を有利に取引するならHirose-FX2
実はISK:アイスランドクローナは私も気になっている通貨です。
ISKは現在金利が高く約14%です。メジャー通貨で高金利といわれるポンドや豪ドルに比べても2倍程度の金利があります。
ということは、仮に豪ドルをレバレッジ2倍で買うのと、アイスランドクローナをレバレッジ1倍で買った場合、もらえる金利(期待スワップ金利)はどちらのケースでもほぼ同じということになります(クロス円ペアの場合)。
どちらの方がよいのでしょうか?
まずは、ISK/JPYの長期チャートを見てみましょう。

1995年からのチャートです。約17年間もの長期ですがこれを見るのは重要なことです。
アイスランドは1996年頃から2000年頃まで好景気が続き、対円為替レートも上昇していることがわかります。
レンジとしては、1.12円〜2.00円の範囲です。
次に、AUD/JPYの長期チャートです。

こちらは、55円〜110円のレンジです。
ISKとAUDどちらも底と天井でレートが2倍くらい値が違うことがわかります。
では、リスクの指標ボラティリティはどうでしょうか。
ISK/JPY:12.76 [%]
AUD/JPY:12.83 [%]
こちらもほぼ同様です(値は年率換算)。
ついでに相関係数も調べてみました。

相関係数は0.85ですので、このような長期で見た場合ほとんど同じ動きをしています。
では、高金利のアイスランドクローナ、過去の金利推移はどうだったのでしょう。

実は2%台の低金利時代もあったのです。99年から段階的に利上げがあり、2000年頃には7%近くになっています。
ちなみにこの間、アイスランドの通貨クローナは、固定バスケット方式から変動バスケット方式に移行しています。
通貨バスケット方式は、他国の通貨レートに合わせて自国のレートを決める方式です。
ISKが変動バスケット方式になってからはユーロやポンドを合わせて50%弱、アメリカが約25%、そしてその他欧州通貨という風にウェイトづけがされています。
また変動幅も10%程度と大きめに設定されてきています。
その後、2002年頃にはまた利下げが始まり2%〜3%という低金利の時がありました。
2004年から金利上昇が始まり現在に至っています。
今回調べてみてわかりましたが、ISKは歴史的な高金利通貨というわけではないのですね。
では、歴史的に高金利を続けてきた豪ドルと比較して果たしてどうなのか。
これについては次回の記事で書いてみます。
なおチャートや統計値については、いつものFX分析ツールを使っています。このようなケースでのデータの分析にぜひご活用ください。
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